フルーツをあまり好きでない者がまたフルーツの話をする。
なぜわざわざフルーツのことを書こうと思うのか?それは美味しいフルーツにはめったに出会えないものだからだ(個人的意見)。だから珍しく美味しいフルーツに出会えば記録しておきたくなる。
この地によくあるトロピカル・フルーツは攻撃性が強くて身体に負担が大きい。味と匂いが強いから最初は美味しくても飽きる。マンゴーもパイナップルも飽きた。いつでも食べられる。いつでも食べられるならブログに書くこともない。
一方オレンジやリンゴは1年中手に入る。リンゴもオレンジもバナナも美味しいが、わざわざブログに書くほどのものでもない。
私は日本の職人技で育てられたフルーツが食べたいのだ。温帯で育った人間…日本で育った人間は日本の職人技的フルーツが恋しい。前回ロンガンのことを書いた時にも「日本の白桃は世界最高である」と書いた。また美味しい桃が食べたい。
ハワイに来てから桃の類は色々と試した。アメリカの桃は固い。甘くない。特にハワイで手に入る桃は本土からの輸送に時間がかかるから若いうちに収穫したものかもしれない。アメリカの桃は固いものばかり。だから砂糖で煮てコンポートを作る。生の桃はほとんど美味しいものに出会ったことがない。
この地で食べる桃と言えばもう一つ…妙なことがある。時々季節外れの桃がスーパーに並ぶことがあった。秋だろうか。おそらく南米からやってきた桃ではないかと思うが、その季節外れの桃は奇妙に乾燥していた。種と果実の周りに隙間があって果実も乾燥している。ジューシーじゃない。美味しくない。もしかしたら北米の桃をなんらかの温度で長期保管したものだろうか(そのようなことが可能だろうか)、それとも南米からの輸送に時間がかかって乾燥してしまったのか?
ともかくハワイでは桃は期待しない方がいいと学んだ。ハワイでは美味しい桃を食べることはない。
ところが週末、ス―パーに行ったら珍しく平たい桃が売っていた。(今調べたら)蟠桃とか座禅桃と呼ばれるものらしい。
そういえばこの平たい桃、以前にもこの地で買ったことがあった。初めて買ったときは少しおいしかった。しかしその後またスーパーで見かけたときに買ってみたら、甘くなく、香りもなく、味がなく…美味しくなかった。やっぱりハワイは桃は駄目なのだろうと思った。
しかし今回の桃、どうやら香りもいい。ちょっと柔らかい。もしかして…新鮮かな?
触って柔らかそうな桃を4つ購入。早速家で2つ剥いてみた。
欧州では皮を剥かずに食べるそうだ 今度は剥かずに食べてみよう |
美味しい。あれ? 珍しい。
桃の種を取り(種が外れるのは熟れている)4つ割りにして、旦那Aとそれぞれ桃ひとつ分づつ食べた。すごく美味しい。旦那A「お~…これは桃の味がする」亀「でしょ。香りがすごくいい。瑞々しい。美味しいね。すごいラッキー」A「うん、こんなに美味しい桃を…最後に食べたのたぶん10年前ぐらい?」亀「うん、前もこの平たい桃が1度だけ美味しかったよね、貴重~💕」
たまにはこういうこともある。