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2023年5月23日火曜日

米ドラマNetflix『Space Force』(2020, 2022):シーズン1は面白い…がシーズン2でネタ切れか?






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『 Space Force (2020-2022) Season 1, 2 – 全17 Epsodes/米/カラー
/1話30m/原案:Steve CarellGreg Daniels』
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「Space Force」とは直訳すれば「宇宙軍」。実は正式なアメリカ合衆国の軍隊。英語での正式な名称は「United States Space Force/アメリカ宇宙軍/USSF」…「宇宙空間を担任範囲とするアメリカ合衆国の軍隊」だそうだ。2019年12月20日に創設されたらしい。ほぉ~~。

へぇ~~~知らなかった。このNetflixのドラマを見るまで「Space Force」がアメリカの実在の軍だとは知らなかった。


ドラマ「Space Force」とはNetflixの2020年と2022年のコメディ・ドラマ。シーズン1は10話。シーズン2は7話の全17話。


きっかけは、去年の年末に見たコメディアンJimmy O. YangさんのNetflixの漫談『Good Deal』が面白かったから。彼がこのドラマに出ていると聞いて面白そうだと思った。そしてまたこのドラマには彼の父親のRichard Ouyangさんも出ているらしい。それなら親子共演が見てみたい。

ところで余談だが、Jimmy O. Yangさんの名前…彼のお父さんはRichard Ouyangさん。O. Yangの名前とはオーヤンなのね…と調べていたら「歐陽/欧陽」と出てきた。あれ?これって昭和の頃の歌手・欧陽菲菲/オーヤン・フィーフィーさんと同じだ。O. Yangさんてオーヤンさんなのか。へ~そうか学んだわ。そんなわけでJimmyさんにますます親しみがわく。


さてこのドラマはスティーブ・カレル主演の米国版『Office』の Space Forceバージョンのようなものか…制作陣が同じだそうだ。様々なキャラクターがいて皆それぞれ事情があって…彼らの宇宙軍勤務の日々を眺めて楽しむドラマ。

先週の終末にシーズン2を見終わった。そしてこの感想を書こうと調べていて、このドラマ・シリーズがシーズン2を最後に終了となったことを知った。なんだなんだなんだ~残念だな。私には十分面白かったのに~。


シーズン1は面白かった。「米軍を月に送るミッションがあって、ライバル中国軍との競争があって」とプロットがはっきりしていたからだろうと思う。目的があって話が進んでハラハラさせられて最後に崖っぷちに立たされて終わる。最高。すぐに次のシーズンが見たくなる。


★ネタバレ注意



特筆すべきは第2話の犬とチンパンジーの話。驚いた笑…開いた口が塞がらない笑。アメリカのブラックコメディ―は激しい。いや~まいった。少なからずショックを受ける。なんだこの笑いはなんだなんだと苦悶させられる笑。この2話の最後のチンパンジーの件はどこかで回収して欲しかった。もしかしたら先のシーズンで出てくることになっていたのか?惜しいね。


全体の雰囲気はゆるいけれどジョークはシャープ。私にはわからないものもあったのでいちいち旦那Aに聞く。

シーズン1の最後は緊急事態の崖っぷちで終わる。「え~どうなるの?」ドキドキするからついついシーズン2に手を伸ばす。このドラマは2話を一度に見ても1時間。1話が30分程度なのもとても気楽でいい。


さて問題はシーズン2の最初。シーズン1の最後の緊急事態崖っぷちはその後どうなったのか?…の事後説明がなされない。あの後何があったのかをドラマとして見せることもなく物語は別の方向に進んでいく。え~~~~それは肩透かしではないか。なんだなんだなんだ…。

そしてそのままシーズン2を見続けるうちに、これはこのようなゆるいスタイルのドラマなのだろうと徐々に理解した。答え合わせをしてくれないドラマのスタイルなのだろうと。

「全ての種明かしをしないところがお洒落」だとか…そういうものかもしれぬ。見ているこちらもそれなりに馴染んで気にならなくなるからまあいいかと思う。そしてシーズン2は特にはっきりとしたプロットもなくだらだらと進んで、最終話には別のお題が提示されていた。
 

どうやら話の展開をハラハラするドラマではなさそうだ。愛すべきキャラクター達が小ネタを見せながら日々暮らしている様子を楽しむドラマなのだろう。

主演のスティーブ・カレル/宇宙軍作戦大将マークの中年男の苦悩に笑い、ジョン・マルコヴィッチ/マロリー博士の不器用さに笑い、ジミーちゃん/科学者チャンのかわいさに笑い、彼とキャプテン・アンジェラの関係を心配し、スティーブ・カレルの娘エリンの混乱に笑い、堂々としたジミーちゃんのパパ・リチャードさんの中国軍科学者ににやにやする。他にもいろいろと愛すべきキャラがいる。彼らが日々小ネタを見せて笑わせてくれるのをまったりと見る。


それにしてもやはりシーズン2の問題は、シーズン1のように大きなプロット設定がなかったことだろう。ただ人物たちの小ネタを散りばめて延々と流していくスタイルに視聴者は飽きてしまったのかも。その結果、ドラマは打ち切りとなってしまった。残念残念。

人物たちは十分に魅力的なので私は楽しかったのですけどね。最後にはまた別の大きな問題が提示されて「シーズン3は面白くなりそうだ」と思ったのに残念だわ。


スティーヴ・カレルさんのお顔がすごく好きだ。なぜか知らねど他の有名なイケメンハリウッド大物スターよりもず~っといいいお顔だと思う。ハンサム。個人的に好みの顔なのだろう。だから私には彼がただのコメディアンには見えず、なぜこの人はイケメン枠じゃないんだろうと常に不思議に思う。ドキドキするぐらいすっっっごくいい男なのにね…。