▼こんな場面は無かったです 面白いけど
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『Monsters University (2013)/米/カラー
/1h 44min/監督:Dan Scanlon』
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テレビでの放送を録画。
2001年に公開されたピクサーのアニメーション『モンスターズ・インク/Monsters, Inc.』の続編。いや…続編というよりも、キャラクター達の過去・大学生時代を振り返る話なのでプリクエル/前日談とも言うべきか。しかし映画としては…オリジナルに比べ全体に盛り上がりに欠け、映画の続編というよりもスピンオフという感じです。
2001年のオリジナルはもう20年前。暫く見ていない。あのオリジナルの話は…Monsters社に人間の女の子が紛れ込む話だったか…? ギャグとドタバタに加えてアクションもあって結構面白かったと記憶している。
さてこの続編/プリクエルは?
全体に盛り上がりに欠ける。モンスター達の大学生活を描写した青春もの? いや青春ものとしては恋愛話が全くなかったぞ笑。それに大学生というよりも、内容的には全寮制の高校生の話にも見えてしまう。
★ネタバレ注意
メインの二人・マイクとサリーはモンスターズ・ユニバーシティの新入生。「怖がらせ学部」に学ぶ。ストーリーは(既におなじみの)キャラクター達の人となりを元に展開。
小柄なマイクは前向きで真面目で頑張り屋だけれど独りよがりで協調性に欠け周りから浮いている。大柄なサリーは自信家…才能はあるけれど、有名な父親の名声にあぐらをかき努力は嫌い。そんな反りが合わない二人がとあることから共に「怖がらせ学部」から追い出されてしまう。
二人は「怖がらせ学部」への復帰を目指し、落ちこぼれグループ「クラブウーズマカッパ」の仲間と共に学内の伝統行事「怖がらせ大会」への出場を決める。
…というわけで、落ちこぼれグループが皆で力を合わせて起死回生をめざす…そんな青春もの。しかし…うーん…あまりエキサイティングではない。淡々とお馴染みのキャラクター達が頑張る姿を楽しむスピンオフ的な感じ。
この映画が、スピンオフの範囲を超えて…映画として面白くなるのは最後の10分ぐらい。「マイクとサリーがあちらの世界に行く展開」は面白かったです。映画としていかにも映画らしく盛り上がった。マイクは頭がいいし、サリーもかっこいい。しかし映画として面白かったのは…そこだけ。
ということは…まぁ…なんだろう「Monsters, Inc.もの」としては、もう少し面白くなりそうなのにね…という感じでしょうか。
ところでヘレン・ミレンのハードスクラブル学長が学生に向かって直接「あなたは才能がないわ」と言うのって結構きついですよねぇ。
この続編は、オリジナルの2001年から12年後の2013年に制作されたものなのですよね。2001年に8歳ぐらいでオリジナルを見た子供達は、12年後には20歳…大学生になっているはず。この映画のターゲットは、もしかしたらそんな2013年当時の大学生ぐらいを考えていたのかもしれません。しかしこれは、大学生にとってもあまり面白くない映画だと思う。ごめんね。