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2020年12月18日金曜日
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第32回「反撃の二百挺」11月15日放送
なぜ信長は苦戦しているのか?
★あらすじ
1570年4月 金ケ崎の戦いから逃げ帰った光秀(長谷川博己)は京の二条城の将軍義昭(滝籐賢一)に報告へ…幕府が朝倉と通じているのではないかと疑う。そして次の戦には将軍に出陣して欲しいと告げる。光秀と藤吉郎(佐々木蔵之介)は今井宗久(陣内孝則)の茶会で、筒井順慶(駿河太郎)が注文した鉄砲から200丁を譲ってもらう。信長(染谷将太)姉川の戦いで勝利。今度は三好が畿内へ攻めてくる。摂津の本願寺配下の一向宗信者が三好側に着いた。信長軍苦戦。そこへ越前朝倉が出兵。前から三好+本願寺、後ろから浅井+朝倉に挟まれる。信長は朝倉を迎え撃つため近江へ。将軍は不満「武田や上杉に上洛させたい、信長は無用」。信長は比叡山がなぜ朝倉を庇うのか不思議に思う。朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)は延暦寺で金を積み比叡山を味方に。
この辺りの信長と一向宗のくだりは、以前から何度ドラマを見てもよく理解出来なかったのですが、今回初めて理解できた(と思う)。(地図上で左下から)四国に敗退していた三好と摂津(大坂)の本願寺+一向宗信者が組んで攻め、(地図上の右上から)越前(福井)の朝倉+近江(滋賀)の浅井が背後から攻める。そこへ朝倉と組んだ(滋賀と京都)比叡山が参戦。なんと信長は囲まれているのですね。これは苦戦する。おまけに宗教の絡む勢力は捨て身で戦うからたまらない。大変です。
今まで自分できちん調べたこともなかったし、ただぼんやりと信長のストーリーとしていくつかの大河も見ていたのですが、いつもよくわからなかった。一向宗との戦いが泥沼だ…と印象だけで捉えていました。これでわかった気がする。地図で見れば解かりやすい。感謝です。
なるほど、こんな状況で苦戦するから比叡山を焼き払うなどという暴挙に出たのか…そうなのか?いやそれはこれからですね。すごく面白いです。改めて日本史のお勉強。
●光秀
将軍に金ケ崎の戦を報告に行くのだけれど、それで摂津の朝倉との繋がりを知る。将軍義昭には「今度は戦に出陣して軍を鼓舞してくれ」と頼む。そして堺の今井宗久に筒氏順慶を紹介される。200丁の鉄砲を譲るから信長にコネが欲しいと頼まれる。
●筒井順慶
今回の初登場。彼は大和で松永久秀(吉田鋼太郎)と争っている。この回では光秀が今井宗久の茶会で彼に会い、鉄砲を200丁譲ってもらう…その代わりに駒ちゃん(門脇麦)には将軍へ、光秀には信長へ会わせろと言う。しかし彼の敵・松永久秀も信長の家臣なのにどうするのだ。 ●将軍義昭と幕府
この将軍義昭も(以前見た大河でも)よく解からない人物で…、このドラマでもそろそろ性格が変わってきましたね。最初は虫も殺さぬ優しいお坊さんだったのに、今回は信長と出陣して怒鳴ってました。いやたぶんへっぴり腰で声も裏返ってますけど。そして信長が苦戦すれば筋肉モリモリで「信長は弱い」と怒る。摂津(片岡鶴太郎)は信長を排除したい。「武田や上杉に上洛させるべし」と言う。摂津は朝倉と通じていることを光秀に隠そうともしない。
●家康
姉川の戦いで大活躍。これはほぼ描かない。その後三河へ帰って甲斐の武田と対峙すると言う。家康は頭がいいので、将軍義昭は信用できないと既に判断してますね。
●信長と仏教
彼は以前から石仏の頭を蹴飛ばしていたぐらいなので、宗教に興味がないはず。それに今回は本願寺が三好と組み、また朝倉と通じた比叡山が信長を困らせる。比叡山は5万の僧兵が立ち向かうと言ってきた。信長は座布団を蹴飛ばし何故だ何故だと唸ってキレてます。僧兵を真似て仏像を背負うが
「おもいっ!」
とまたキレる。仏を背負って何をやろうとしたんでしょうかね笑。彼の「重い」はただただ仏像が物理的に重いと文句を言ってるだけ。宗教の重みなんて感じてません。光秀は「殿(信長)は叡山から多くを奪い、浅井・朝倉は多くを与えるから」と説明する。つまり金。
●朝倉と比叡山
直後に延暦寺を訪ねる朝倉義景の場面。お金を積んでます。おおおおこれはいい編集。興奮する。この朝倉さんが怖いの「私に織田信長を討つ力をお貸しください」そして勝ったら「畿内のお好みの地を領地として差し上げる」と言う。坊主喜ぶ。
●駒ちゃん
彼女は薬成金。ビジネスオーナーなのね。それとも将軍の愛人だから?有力者の集う茶会に呼ばれている。将軍からはトンボを貰ってた。ずいぶん大人っぽくなった。
●煕子と2人の娘
彼女達も京に引っ越してきた。光秀はずいぶんいい家に住んでますね。いつも健気な煕子さんがかわいい。彼女は旦那さんが大好きな奥さん。いつもそんな表情で光秀を見てる。伝吾もやってきた。母上は美濃に残ったそうだ。お元気なのですね。