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2020年11月28日土曜日

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第28回「新しき幕府」10月18日放送



義昭上洛後、15代将軍へ。摂津晴門登場。三好勢の襲撃。二条城着工。


あらすじ
1568年9月 ついに足利義昭(滝藤賢一)が上洛。織田軍は三好勢を京から追い払う。摂津の14代将軍義栄が病死。光秀(長谷川博己)は将軍奉公衆に取り立てられる。大和で三好勢と戦った松永久秀(吉田鋼太郎)も織田に仕えることに。一方義昭は摂津晴門(片岡鶴太郎)を今までどおり幕府の政所に任命。義昭15代将軍に。信長は岐阜へ。1569年正月、将軍御座所本圀寺を三好勢が襲う。2日後三好勢は退却。信長再び上洛。幕府には任せておけんと二条城の建設着工。


一見地味ですが、色々なことが動いてます。丁寧に歴史の内訳を説明されてる感じ。私はこの辺りの歴史にも詳しくないのであまり馴染みがなく面白いです。

義昭が信長と上洛して、15代将軍になり本圀寺を御座所としていたが、三好勢に襲われ、なんとか撃退したものの、そのままでは危ないと…信長がやってきて二条城を建設するお話。信長の財力とパワーを見せ付けました。義昭は信長に頼りっぱなし。

ところがそこに、以前からの幕府の政所…摂津晴門がやってくる。どうやらこのお方は信長が大きな顔をするのが面白くない。昔ながらの幕府の腐敗をそのまま持ち込む人物らしいです。

襲ってきた三好勢の件も…どうやら幕府内に三好勢と通じている者がいた。幕府内に三好勢に京に戻ってきて欲しい者達がいる。幕府は以前から腐敗…役人が不正に寺や公家の領地を横取りするなどしていたが、三好も幕府と共に横領をやっていたらしい。

三好勢の騒ぎがおさまってから信長がやってくる。幕府には任せられんと…二条城築城に着工。

その頃、越前の朝倉義景は三好勢と繋がろうとしている。

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今回は少しでしたが戦闘シーンがかっこよかった。光秀が塀の屋根の上にはためく三好の旗印を見て仰天し、京の町の間を馬や兵が駆け抜ける様子、寺の中で慌てる人々、そして三好勢を寺の中から迎え撃つ様子。そして義昭を守りながら床下に逃げ込む光秀。戦闘シーンはコロナのせいで撮影も難しかったと想うのですが、この一連の映像のつながりは緊迫感があってよかったです。とても短いのに篭城の戦いの慌しい様子がよかった。それにしても光秀は戦わないのね。隠れながら和んでますけど。隠れる義昭さんがいかにも弱々しくて頼りない。

そしてその場面と平行して駒ちゃん薬屋の様子。これも、たとえ同じ町で戦闘が起こっていても市民の日常はいつものように続いている様子がわかって面白い。戦いと言っても町全体に広がる戦ではないのですね。実際そういうものなのだろうなと思う。

戦が終わり、寺に駒ちゃん達が医療チームとして出向くわけですが、また光秀が駒ちゃんに出会ってニヤニヤしてます。駒ちゃんもニヤニヤ。こういう描写を何度も重ねると、なんだか運命の二人みたいに見えてしまってますよねぇ。

それからまた駒ちゃんは、以前大和で出会った覚慶/義昭と寺の中でばったり出くわす。将軍がとてもうれしそうだ。またまた駒ちゃんはモテる子。早速伊呂波太夫が将軍のコネを欲しがる…失脚した関白の近衛さんを救いたいらしい。それなら将軍の奉公衆になった光秀のコネの方がいい。 

のぶちゃん

この回あたりから、急に信長が強く見えるようになった。お髭ですね。ずいぶん印象が変わりました。いい雰囲気になってきた。威厳が出て来た。そんなわけで信長は即物的、現実的な人で、仏像を割って石材にしても平気らしい。不吉ですね。