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2018年8月2日木曜日

TBS 日曜劇場『この世界の片隅に』第3話



またまた書いてしまう感想。毎回書くつもりは無いのだけれど今回もやっぱり書く。かわいいんですよね。ほっこり。見ていて和やかな気持ちになるからちょっと書きとめておきたくなる。

やっぱり新婚の二人が可愛い。ややっまたチューした。いやー可愛いな。すずちゃんがイノセントで可愛らしいのはもちろん、周作君もすずちゃんといる時、いかにも嬉しそうにしているのがまたいい。ほのぼのしていいですねぇ。いい化学反応だわこの二人。


前回の感想でもちょっと書いたんですが、このドラマは昔の人々の日常をを描きながらも、どこか「幸せの意味」を現代人に問いかけているようなところがあるんですよね。それが興味深い。

主人公のすずちゃんは、結婚の相手を知ることも無く嫁にもらわれて、初日から家事を任されたり小姑にいじられて禿げたり…いろいろと辛い思いもしているはずなのに、嫌な顔をしない。それがあたりまえだと思っているからでしょうか。そして知らない人だった夫をよく知るにつれて改めて乙女のようにときめいて夫と一緒にいられるだけでも嬉しい。夫の優しい気遣いにも気付いて感謝する。配給が足りなければ、雑草で晩御飯を作り実験的に楠公飯を炊いてみたり…それなりに日々の生活を楽しむ術も知っている

前回のすずさんの言葉「必要とされているなら幸せですよ」もそう…この若い娘さんは、まず目の前の状況を前向きに受け止め、その上で小さな幸せを一つ一つ数えて嬉しくなれる人なんですよ。だから周作がデートに連れ出してくれるのも嬉しい、その上にアイスクリームまで食べられて感激…「夢の中におるよう」。周作が「わしはすずさんを選んで幸せ」と言えば「ありがとうございます」と感謝する。そして「うち今日のこと絶対忘れません」とまた幸せを噛み締める…アイスクリームは大切な思い出なので絵には描かないそうだ。

そんな風に彼女はひとつひとつ小さな幸せを数えて大きな幸せを感じられる人。たぶん彼女がこんな風だから周作君もすずちゃんがますます可愛い。

人は幸せの数を数えた方がもっと幸せになれる。

すずちゃんの物事の捉え方というのは時代を超えて人が幸せになるための大きなヒントになるのではないかと思います。物に溢れて「もっともっと」が当たり前の現代に、こういうドラマが放送される意味は大きいのではないか。幸せとは何かを考えさせられる。いいドラマです。


周りの人物達もいい。あの石垣に座っているおじいちゃんがいい。帽子をかぶっていらしてちょっとお洒落。周作君が「おじいちゃん、どうなん調子は?」と聞くと「悪い」😊 「どんどん悪うなってくわ」😁 いいな。私は昔の頑固ジジイが好きだわ。ワタクシの父のようだもの。

隣の幸子さんの白くてつるつるの頬が可愛い。憎まれ口もユーモラス。可愛いね。

りんさんの二階堂ふみさんはさすが。彼女は本当にすごい女優さんですよ。りんさんは西郷どんの愛加那とは全く違う。昔『軍師官兵衛』で気の強い茶々を演じていらして、その時にもいい女優さんだと思ったのですが、やっぱりすごいです。

幼馴染の水原哲君が素敵な好青年になっていた。

義理の姉・径子の尾野真千子さんが上手いのはもちろん。ぶつぶつ文句を言いながらも外出するすずちゃんにお化粧してあげてる。実は優しいのね。このドラマはいい俳優さん達が出てますよね。

この話は映画で結末を知っているので、これから辛い場面もありますが、辛い回は感想が書けないかもしれない。