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2018年2月26日月曜日

平昌五輪:閉会式



1週間、毎日猫ちゃんをハグとチューしてました。

さて今回の冬季五輪はほとんど見なかったです。たまたま帰郷と同じ週だったので、移動や外出や宴会で殆ど見られなかった。見たのは羽生君と宇野君のフリーの金の演技だけ。その日、ちょうど家で宴会中で大勢の親戚とTVでワイワイ言いながら見た。羽生君はすごいな。天才なのね。それから親戚のオバチャン達の宇野君の人気もすごかったぞ。みんなギャーギャー言ってた。今回の五輪でまともに見られたのは、その男子フィギュアスケートのフリーと、こちらにに帰ってきてからの、最後のクロスカントリー・スキーと、フィギュアのエキシビション。独VS露のアイスホッケーの決勝だけ(旦那Aが吼えていた)。

それでも米TV-NBCの「平昌五輪を振り返って」のまとめ映像にはちょっと感動した。いやーいい場面があったんだろうけどなぁ。惜しい事をした。


さて、というわけで五輪の中身はほとんど見られなかったのですが、昨日の閉会式は録画もしてしっかり見ました。前回のブラジルの閉会式+日本のプレゼン(も素晴らしかったです)はタイミングを逃して書けなかったので、今回は感想を書いておこう。

今回の平昌もよかったです。五輪のように国を挙げてものすごいお金をつぎ込んでつくるショーというのはやっぱりすごいです。映像の使い方が素晴らしい。米のスーパーボウルよりも豪華。


いくつかのパーツに分けてましたがそれぞれよかったです。

長年西洋寄りの文化圏で暮らしているせいなのか、今の私はアジアの国はアジアらしさを前面に出した演出にぐっときますね。ポップスターよりも伝統的な衣装や楽器を出されるほうがいいと思う。アジアならではの集団のダンスもいい。西洋から見るとお琴の音なんて神秘的ですもん。いいなぁと思う。



天才ギタリスト少年とお琴(みたいな民族楽器)と弦楽器とダンサー達
ギターの男の子は13才だそうです。すごいねぇ。それにあわせて聖火の下で踊る光るスーツのダンサー達…糸に引かれてるみたいで面白いダンス。ギターネックのよう。それからステージ中央に出てきた(緑の衣装の)お琴の集団と弦楽器の女性とバンド。音楽はプログレ風?ちょっとLed Zeppelinの「Kashmir」風。女性の豪華な民族衣装も綺麗。光る7重の塔が出てきたぞ…これはどうやって出したんだろう。

ドローンの虎
おおすごいねぇ。ハートになった

たんぽぽの綿毛と海亀
光る海亀 😊 タンポポの綿毛もかわいい。おとぎ話風?かわいい。その後の扇子を持った民族衣装(?)のダンサーの集団もいい。音楽が神秘的で優しくていい。映像もふわふわして綺麗。

白黒の映像とダンサー達
これはかっこよかった。丸く白いキャンバスに絵を描くような演出。直線に並んだダンサーから長い影が伸びるような映像はかっこよかった。黒いステージに浮かび上がるたくさんの白い四角のなかで踊る個々のダンサー達。白黒の衣装を纏ったダンサーの集団が、動く映像の一部として見える演出が素晴らしかったです。ダンサー達が(点状で)小さいながらも映像の部品として効果的に使われているのが上手い

ブラジルの時も、熱帯のジャングルの映像の上を歩く虫やトカゲや森の人々の演出が素晴らしいと思ったのですが、今回も大きな舞台で小さな人間が駒として効果的に使われているのがいい。大きいステージではこういう見せ方は定番の見せ方なんでしょうね。

CLさん
この女性は誰?…と思ったら2曲目(ネガチェーチャラガァ…というやつ」は2NE1の曲だった(と思う)。2NE1の人なの?それにしても全世界を相手に一人で堂々と歌い踊るアジアの女性スターというのはすごいねぇ。ディーバですな。アメリカの選手達が嬉しそうに踊ってるぞ。しかしポップスターというのは1点集中型の演出になるので、大きなステージでは見せ方が難しいなとも思った。後から出てきたK-POPボーイバンドの演出もステージの真ん中だけで、大きなステージがもったいない気もした。


中国のプレゼン


・いやー私はこの中国のプレゼンにとても感動しました。この中国の演出はとにかくシンプル。白く光る衣装を着た24人のダンサー達と虹色の床の映像。それに24の踊るスクリーン(これはどうやって動いていたんだろう)…これだけなんだけどとても綺麗。
これもダンサー達と床の映像を効果的に使っていて上手いです。とても綺麗。小さな白く光る人が滑ると、床の虹色の線の映像が後に続く…人と映像のコラボが効果的で素晴らしかった「うわーきれいだなぁ」と声が出た。

・パンダちゃんも超かわいい。頭の形がかわいい。音楽に合わせてひょこひょこ踊るのがかわいい。米TVで解説をしていたジョニー・ウィアーさんが「どれが一番良かった?」と聞かれて「パンダよ。パンダがいいわ。パンダ」とパンダパンダ言っていたのが面白かった。私もパンダがいいかわいい。

・音楽がとても…なんだろうなぁ…(悪く言えば)古臭い(80年代頃のJ-FusionCasiopeaT-Squareのような)…良く言えば王道の…全く奇を衒わない普通の音楽なんですよね。全世界でどんな文化の人が聞いても違和感なく馴染みそうな攻撃性の無い音楽…というべきか。なんだか当たり障りのない耳に優しい音楽…みたいな感じなんだけれど、それがかえってこの五輪のプレゼンの演出にはとてもよく合っている気がした。
途中で中国の楽器を使ったアレンジになった時は、パンダちゃんも虹に囲まれていて、映像も綺麗で、なんだか「ああいいなぁ」とほっこりしました。
今回の演出を見て、妙なことをしない普通の「お祭り的、お祝い的」な音楽と演出って、実は五輪みたいな全世界のお祭りには一番合ってるのかもなぁとも思った。すごく明るくてポジティブで綺麗で…エッジが無いのがとてもいい。ちょっと目から鱗。そして同時に、そんな小技や特殊な演出に逃げない、王道で普通に綺麗な中国の演出に、私は今の中国の自信と余裕を見た気がしました。シンプルな演出でも魅せられるのは、今の中国だからこそ可能なのかもしれない。

・途中のパンダがお手紙を持って中国の人々を紹介する映像の数々にも、今の中国がいかに自信に溢れているのかを感じた。みんな笑顔で手を振ってる…。ああ今の中国は本当にすごいんだろうなぁ

なんか…
中国の自信と余裕
を強く感じた。すごいねぇ。

そういえばこの平昌が韓国。次回の夏が東京・日本。そして次の冬期が中国…と思えば、ここのところの五輪ってアジアアジアアジア…が続いているんですよね。それもすごいなと思った。アジアきてるな。アジアは中国を中心にもっともっと栄えていくんだろうと思わずにはいられない。すごいねぇ

・今回の中国のプレゼンの監督は映画のチャン・イーモウ監督だそうです。なんと…そうなんだ。彼は美的感覚のすごい方でしたね。この王道の演出は彼のテイストなんだろうか。
 
ともかく五輪が終わってしまった。
選手の皆様、お疲れ様でした❤❤❤❤❤❤

開会式は見られなかったけれど閉会式はとてもよかったです。記録しておきましょう。

羽生君と宇野君のスケートの、米のテレビ放送でのジョニー・ウィアーさんのコメントをまた訳そうと思ったんですけど、公式映像が見つからないぞ…。