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2017年11月26日日曜日

NHK ドラマ10『この声をきみに』全8回・感想



ほのぼの可愛い癒し系ドラマ。

大掛かりで深刻で真面目で重苦しくて本格的なドラマ…とは正反対の軽いほのぼの系ドラマ。大傑作とか人生を考えさせられるとか大きく心を動かされる…というわけではないけれど、こういうドラマもいい。癒し系。

軽いコメディですよね。偏屈すぎて奥さんに愛想をつかされ離婚する教育者…なんて深刻な話にもできるだろうけれど、このドラマは軽い。ふわふわしてる。『もののけ姫』の「こだま」みたいなのがふわふわ空中を飛んでいるので、まぁそれほど真面目な話でもないのでしょう。

でもかわいい。

このドラマの人物達というのは、全員がどこか弱い部分を持っているんですよね。傷ついたり自信がなかったり、どこかで失敗していて後悔している人々。そんなちょっと強くない人々が集って静かにうちとけて和んでお互いの味方になって励まし合って前に進む…そんな話。

ほのぼのと優しいのがいい。

近年は、登場人物がいつもいがみ合っていたり、どんな難問も解決してしまうスーパーマン(ウーマン)系のドラマもあるけれど、このドラマのように登場人物全員があまり強くなくて優しい雰囲気のドラマというのもまたいいと思う。見ていると穏やかな気持ちになれるのがいい。
 
いや最初は京子先生の穂波先生に対する当りがきつくてどうしたものかと思ったんですけど、いつの間にかいい感じに仲良くなってました。なんだか全体におとぎ話のようなほのぼの系。
 
京子先生の麻生久美子さんは本当に綺麗な方ですね。ときどきドキッとするぐらい綺麗。
 
目玉は竹野内豊さんでしょう。このお方はクールなイケメンの俳優さんだと思っていたのに、いつのまにかダメオヤジが似合う俳優さんになっていた。いいじゃないですか…。こういう普通の人のキャラだから面白いんですよ。ダメだからいい。髭のそりあとが青く残るおちょぼ口を尖らせてぶつぶつ文句を言う様子を見て、ああこの俳優さん面白いわ…と思った。
 
竹野内さんはすごくいい声なのね。今まで気がつかなかった。この役も声がいいから合ってましたね。
 
しかしこの偏屈ダメオヤジも、竹野内さんのような優男だから可愛く見えるというのはありますね。誰でもダメダメだからかわいい…というものではない😊