現代サザンロックの雄
Blackberry Smoke - Waiting For The Thunder (2016)
Album: Like an Arrow
Released: Oct 14, 2016
℗ 2016 3 Legged Records
またまた米の深夜番組『The Late Show with Stephen Colbert』に出てたバンド。たぶん番組はリプレイだったので実際の出演は少し前だと思う。
まーなんとむさ苦しい…70年代そのまんまのルックスですね。ここまで気合が入っているのなら「あっぱれ」としか言えない。今の時代にこのスタイルでやっているとはなんともすごいものです。おいくつぐらいの方々なんでしょう。
時代に逆行したようなルックスと音は、好きな人にはたまらない魅力なんだろうと思います。この方々のこの気合の入り方は、近年少し感じる(ファッションとしての)70年代リバイバルというものではないのだろうと思います。こういう方々はこういう格好や音楽を一生のライフスタイルとしてやっているんだろうと思います。あっぱれです。
私の年齢の人間は子供の頃に70年代を齧っているので、こういう格好や音は決して嫌いではない。サザンロックも嫌いじゃない。いかにも古臭いアメリカ。ギターの音がいい。サザンロックとカントリー・ロックの境というのはあいまいで、リズムが気持ちいいかどうかで曲によって好きだったり嫌いだったりするのですが…。
音が重くていい。まーびっくり。ちょっと驚いたので動画サイトに行ってみたら、オフィシャルの音源で、去年出したアルバムの全曲があがっていた。太っ腹。
いいアルバムです。すごく上手い方々です。知らなかったわ。歌もすごく上手い。骨太です。アコースティックのライブがすごくいい。
結成は2000年。ジョージア州アトランタ出身。南です。そういえば昔、1990年ごろにThe Black Crowesというバンドがいて、音はいいのに歌が下手で(好みじゃない)結局聴かなくなってしまったんですよね。歌が上手いことは大切。ほんと。
このバンドは楽器も上手いし歌も上手い。(私の嫌いな)アメリカの保守的な年寄り😜 にはすぐ受け入れられられるだろうけれど、問題は若い人の心に響くのかどうかなんだろうと思います。今の若い人達はこういう音を聴くのかしら。
ちなみに米国では、去年出たアルバム『Like an Arrow』がアルバム・チャートで12位。十分売れてます。英国では8位までのぼったそうです。英国ではこういう基本的なロックの音はウケますね。ライブの映像も英国の音楽番組「Later… with Jools Holland」から。
なんだかロックの基本を見せられたような気がしていいなと思う。