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2017年4月11日火曜日

NHK大河ドラマ「真田丸」第48回「引鉄」 12月4日放送



前回は随分吼えた。
コロセーッコロセーッテキヲゼンメツサセロッ!
 
おっと…それは冬の陣では無理だ。せいぜい真田丸で幸村がもうひと頑張りするだけか。そうか。だって徳川勢は20万…うーん…。そんな大軍を相手にしていたら食料も武器も無くなってしまう…う~。
 
 
前回の筋の違和感は、大坂城内で幸村が淀殿や秀頼君、大野さんに直接戦略を提示し大坂方全体を指揮するような重要な立場にいるのに、肝心の徳川との交渉の内容を把握していなかったこと。このドラマのように幸村が大坂方の指揮をしていたのなら、大蔵卿局だけに交渉させ、結果堀を埋め立てさせたり真田丸を壊したりなど受け入れるはずが無い。
 
史実では、幸村はこのドラマのような重要な位置にはいなかったらしい。大坂方の決定は大野治長や淀殿、織田有楽斎でなされていた。堀の埋め立ても真田丸の撤去も、彼らが受け入れたもので、幸村は蚊帳の外。要は大坂城内の上の人達が正式に和議を受け入れているのなら、下の幸村には口出しできなかった。
 
このドラマでは幸村が大物扱いされているので、交渉の内容を黙って受け入れているのが変に見える。大野さんも正しくいい人扱いなので、交渉の失敗は全部大蔵卿局におしつけることに。だからすごく違和感があった。
 
 
このドラマのように幸村が大坂全体を指揮しているのなら、和議を破棄してでも武力で(堀の埋め立ての)作業を止めさせ…そのまま戦闘再開もやむなし…別の条件での次の交渉に持って行くほうが自然だろう。
 
なぜなら、この和議で真田丸と堀を失ったら、

大坂城は丸裸。

掘と真田丸がなくなったら、もう今後勝てる見込みはない
彼にはそういうことがわかっていたはず。


戦国時代の戦争は、素直に降参したから皆助かるっていうものでもないですからね。負けたら結局皆殺し。淀殿が助かっても秀頼は切腹。彼女も秀頼が死んだらおそらく自害。大坂城内の牢人も秀頼の家臣じゃないからどうなるかわからない。勝たなければこちらが殺されてしまう。だからなんとしてでも勝たねばならぬ。だからつい敵を見たらコロセコロセと言いたくなってしまう。

実際には大坂城内にも武器が不足していて、また徳川方では兵糧が不足していて、戦闘の継続はどちらにとっても難しかったらしい。徳川も苦しかったわけだ。それなら粘ればもう少しましな条件での和睦もあっただろうに。

なんだかもったいないですよね。せっかく難攻不落の城があったのに…。結局大野治長は実戦の経験が無いから堀や真田丸の重要性を理解できなかったんですかね。堀さえあれば…真田丸さえあれば…。

大坂の陣では、仮に堀と真田丸が残っていたらどうなったんだろうと考えずにはいられない。20万の徳川を相手に大坂城はどうなったんだろう。このドラマの秀忠は総攻めと言ってますけど、堀や真田丸が残っていたら何処までいけたんだろうと思う。

ともかく城は丸裸になった。


今回はその後の話。地味です。細々とエピソードが多くててんこ盛り。今回の問題児は大野治房。


★筋
・和議が結ばれた。戦闘中止。
・秀忠を早く江戸に帰すのは家康の考え…徳川が兵を引けば大坂城内の牢人の居場所がなくなる→牢人は追い出される→彼らがいなくなってから徳川が再度城攻め。
・徳川のスパイ有楽斎は追放。

・家康の暗殺計画は失敗。
・家康は駿府へ
・幸村の次の作戦…茶臼山と岡山を結んで空堀を掘って要害とする。
・牢人たちは大坂城内に家族を呼び寄せて団欒。
・秀頼「大坂を離れようと思う…次ぎの戦に勝った後で…」おいいいいっだったら今大坂城を出たらそれで丸く収まるのではないかい?
・幸村、真田の陣(?)に甥達に会いに行く。
・城内の畑から「馬上筒」が出てきた。幸村が手にする。
・家康から秀頼にお手紙「牢人を追い出せ」
・牢人達に渡した支度金がつきはじめた。
・牢人達が蔵を襲う。今回の問題児は大野治房。
・牢人達に金を分け与える。
牢人達が勝手に武器を買う。
・その情報が徳川に届く。大坂方の戦闘準備だと受け取る。
・大野治長が殴られる。犯人は弟の大野治房。
・牢人達が掘を掘り始める。問題児は大野治房。
・幸村「戦が起きる時は誰も止めることはできない」
・家康、諸大名に戦の準備をするように命じる。
・幸村、信之に手紙。
・信之「弟は死ぬ気でいる。止められるのはわしだけ。」