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2016年12月29日木曜日

映画『モアナと伝説の海/Moana』(2016):美しい海に泣く




Auli'i Cravalho - How Far I'll Go (2016) 

 

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Moana2016年)/米/カラー
107分/監督:Ron Clements, Don Hall, John Musker, Chris Williams
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DisneyCGアニメにハズレなし。
綺麗です。とても気持ちのいい映画。

ここのところ海亀は毎回映画を見るたびに、このブログでの感想を書くことを考えてしまって、どうも理屈で映画を見る癖がついてしまった。いかんなぁと思う。映画は真っ白な頭で素直に見るべきなんですよね。それなのについつい考えながら見てしまう癖がついてしまった。脚本は巧みかな…俳優さんは上手いかな…演出は上手いか…雰囲気はいいか…? 先日の『Jackie/ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』でもあれはこれは…と考えながら見てしまった。

ところがこの映画は、

単純に楽しめました。

近年のCGアニメ…ディズニーやワーナーのものはどれも質が高くて、なにも心配することなく楽しめる。この映画を見ている最中にふと思った「あ~なんて綺麗なんだろう。なんていい歌だろう…あれ、ワタシこの映画を楽しめてるぞ。この瞬間がとても楽しい…」
 
難しく考える必要はない。そういえば以前CGアニメの『Zootopia』ではワタクシずいぶんいろいろと小難しい事を書いてましたが、この映画は単純にいいお話。あまり考えなくても楽しめるお話だと思った。
 
なんだろう…私は太平洋の人々が好きなんだな。ポリネシアの文化も伝統も大変リスペクトしているんですよ。南の島…美しい海に何千年と生きてきた人々へのぼんやりとした憧れ。だからこの映画は最初からいい印象。

いい映画でした。

勇敢な女の子モアナちゃんが、島の民を救う為に一人大海原へ旅に出るお話。半分神様のマウイさんと共に使命を果たす。お話は単純。あまり凝ってはいない。米国の辛口の批評家は「いかにもディズニー様式でどこかで見たような話ばかりの映画だ」と言っていたけれど、それを言うのは無粋。だってこの映画、大変素晴らしいもの。

海がとても綺麗です。
綺麗な海に泣ける
ふぁ~っと頭の中が真っ白になる。

ジブリの『ナウシカ』と『もののけ姫』がほんの少し入っているかも。

CGアニメに対して採点が甘くなるのは事実。この映画は現代の技術ならCGと組み合わせて実写映画化も可能だろうと思う。しかしもしこの映画が実写で作られていたら、私はきっとこれほど喜ばないだろう。

アニメーションだから素直に感動できる。
アニメにはアニメの魔法がある。


カワイイ
主人公のモアナちゃんの声は、ハワイの高校生アウリィ・クラヴァーリョ/Auli'i Cravalhoさん16歳。ご本人もとても可愛い。スタジオが太平洋中を探して見つけ出した輝く才能。彼女には中国・アイルランド・ハワイ・ポルトガル・プエルトリコ人の血が流れているそう。ディズニープリンセスを演じる声優として史上最年少だそうだ。まっすぐに伸びる美しい声です。初めてとは思えないほど堂々と主演。大変素晴らしい。大きな拍手。アウリィちゃんありがとう