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2016年6月23日木曜日

NHK大河ドラマ「真田丸」第24回「滅亡」 6月19日放送



今回は氏政親分の最後、北条家滅亡です。

歴史なので結果はわかっているとはいえ、やはり悲しい。

氏政親分はとことん頑固者。折れればいいものを意地を張ってとうとう北条家を滅亡させてしまう。誇り高い武将として、敵に抵抗もせずただ屈するのは己のプライドが許さない。せめて戦国武将らしく「華々しく戦って散りたかった」と言う。不器用です。この不器用さがまた悲しい。この人物は嫌いになれない。

降伏してもなお自分を曲げようとはしない。「とりあえず頭を下げろ」と説得に来た徳川+上杉+真田を前に「秀吉のために生きてもいいのか」と問いかける。それに対し真田昌幸が「生きていればなんとかなる」と諭す。昌幸も過去に(第18回)氏政と同じように秀吉に屈する事を悩んだんですね。だから氏政の気持ちはよくわかる。上杉も同様。苦しんで秀吉に屈した。徳川は時勢を読み利を取り、秀吉に降伏したふりをしている。皆戦わずに秀吉に屈している。辛いのは皆同じ。だから同じ立場の氏政を助けたい。それでも意地を張る氏政…戦わずに屈するくらいなら死んだ方がまし「秀吉の下、秀吉ためには生きない。」強い意思表示です。

そして意地を張ったまま氏政は処刑される。
息子・氏直は出家。北条家は滅亡。

前回も書きましたけど、このドラマは戦国の終わりと武将達の心の葛藤…彼らの誇りの行方をよく描いてますよね。なるほどな…。確かにこういう葛藤はあっただろう。ドラマとして面白い。この北条氏政の最後は心に残りますね。

それにしてもこのドラマは小ネタが多いですね。北条家滅亡をめぐる深い話に入り込んだと思ったら突然小コントみたいな台詞が出てくる。重厚か…と思えば小ネタが出てきて調子が狂う。重苦しいだけの場面は続かないですよね。三谷さんは真面目なだけのドラマを作ることに照れがあるのかもしれない。


★あらすじ
北条家は秀吉に降伏した。氏政は切腹。氏直は出家。後北条氏は滅亡。伊達政宗は秀吉のために酒宴を開く。秀吉は天下統一を成す。

 
●内容
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◎北条家滅亡まで
○信繁・氏政を説得へ
・さて先週の続き。まっちゃんの旦那・小山田さんから助け出された信繁は小部屋へ通される。小山田さんはなんと北条の家臣になっていた。
・あ、こら、そんなにのんびり座り込んで話してる場合ではなかろう。
・…急に江雪斎が現れる。おぃいずいぶん簡単だな。
・そしていきなり氏政親分の前に。さっきの騒ぎはなんだったのだ。
・おっとコープスペイントの氏政親分。
・なんと氏政親分と信繁が二人きりに。
・氏政さんの迫力。追い詰められてます。名演。表情が…高島さんすごい。
・氏政「返す返すも心残り。どうせ秀吉と一戦交えるなら、伊達や徳川と組んで日の本を分ける大戦をやってみたかった。華々しく戦国の世に幕を引きたかった。」←涙。
・しかし真田の小童の説得で氏政親分が動くわけが無いではないか。
・これで説得成功なの?

・信繁もう一度まっちゃんの旦那に会いに行く。これもずいぶんのんびりしてるのね。この人も北条の部下なのに、この部屋で一人サボっていたんだろうか。

・八王子城攻め中の昌幸パパと信幸。北条の抵抗の話題。
・出浦さん、パパに対し「おぬし氏政が羨ましいようだな。」
・パパ「あやつは己の為の戦をしておる」←確かに。

○北条・降伏
159075日、北条は降伏。
・秀吉「氏政は死んでもらおうか。…示しがつかんだろう。…もうそれでいいだろう。うるさいっ!」敵将の命の行方も思いつきで簡単に決めちゃう。秀吉は氏政のことなんて何とも思っていないのね。この秀吉はドライです。伝統や誇りや名誉も何とも思っていない。このドラマの秀吉がいかに宇宙人みたいな存在なのかというのがよくわかる。情が薄い…だから怖い。

○三大名と氏政・最後の会話
・氏政の元に家康がやってくる。氏政「生き恥を晒しとうない
・今度は家康+上杉+真田が説得にやってきた。3人とも氏政を救いたい。なぜなら氏政の抵抗の理由…氏政の気持ちがよくわかるからなんですね。自分達も秀吉に頭を下げるのは嫌なのに、やむを得ず家臣になって生き延びた。北条も時代の変化を受け入れて生きろと説得する。
・すると氏政「むしろあなたに伺いたい。秀吉のために生きるのでござるか。それでよろしいのか」皆言葉を無くす。
・真田昌幸「死にたければ死になされ。されど生きておればまだまだ楽しいものが見られますぞ。このまま秀吉の天下が来るとは到底思えん。…もう一暴れしたいとは思いませんか。」
・氏政「ここまででござる…」←この氏政親分はいい…。チャラチャラしたキャラの多いこのドラマの中で心に残ります。誇り高く不器用な愛すべき頑固者。
・家康は情が深い。家康もいいキャラですよね。みんないい。この大名3人と氏政親分のシーンはとてもいい。
・江雪斎が悲しい。
・氏政、最後の食事…汁を全部かける。もう戦いの人生も終わり←涙。ここはしんみりとします。高島さんがいい。
・氏直は出家。北条家滅亡。
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・利休は北条に鉛を売っていた!この利休は生臭くて面白いな。
・忍城では三成が苦戦。真田パパの心理作戦で開城へ。
・上野・宇都宮城 伊達政宗のパーティー。いきなり餅つき。一昔前の体育会系の学生が学園祭で騒いでるようなノリだぞ。
・秀吉が一緒に餅つき。お祭り男は気が合うらしい。
・徳川は江戸に転封でくさっている「な~んにも無い」。江戸は当時湿地帯だったらしいけれど、現代から見れば、国内最大の平野で東京湾も港になるし、大都市になりやすかったのではないかと思うけれど、当時は誰もそれを考えなかったのだろうか。
・お祭り男の伊達さんも天下を狙いたかった。
・秀吉、晴れて天下統一。