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2014年9月24日水曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第35回「秀吉のたくらみ」 8月31日放送



いよいよ九州上陸でございます。待ってましたっ!…っと思ったら、ナレーションで終わっちゃったよ。えええええええええええええええええええええええええええ?????また九州すっとばし…あ~~~~…。

ナレーション「秀吉は九州上陸からひと月あまりで薩摩に入った…」…おいーっそのひと月あまりをやらんかいっ!ひと月あまりを2回分ぐらいに分けてやってくれよぉ。官兵衛君だっていろいろあったじゃないか…。

というわけで、本格的な秀吉の九州攻めは、大河ドラマ『九州国盗り物語』でいつかまたやっていただきましょうか…くーっ…泣。

…とは言いましても、先週も書いたように秀吉の九州攻めは、今までほとんどドラマ化されていなくて(大河歴の短い私の知る限り)、黒田官兵衛のドラマならもう少し見せてくれるだろうとは思っておりましたが、それでもとにかく「九州攻め」が大河ドラマ内で描写されただけでも有難し。いつの日かぜひ九州を主役にして戦国時代のドラマをじっくりやっていただきたい。

それはともかく、今回は本当に盛りだくさん。情報過多のてんこ盛り。九州の戦闘シーンをすっ飛ばしたかわりに、宇都宮さん登場、茶々の決意、秀吉のバテレン追放令までまーいろいろと詰め込んだものです。おかげで焦点がどこかわからなくなった印象もありますが、それでも見ごたえはありました。ドラマとしてはうーんちょっとバラバラな印象かな。

秀吉は黒くなってきましたね。これは本当に楽しみ。竹中さんが怖いんだ怖い怖い。すごく面白い。まーとにかく96年の『秀吉』で描けなかった後半部分を今やってる感じで竹中さんが素晴らしいです。秀吉が主役じゃないので登場はぶつ切りなんだけど、それでも十分迫力があってとてもいい。コミカルな場面はいらないのでもっと怖く希望!


★あらすじ

官兵衛は豊前の宇都宮さんに本領安堵を約束して秀吉に下らせる。秀吉九州上陸。あっさり島津を降伏させて今度はキリスト教に目を光らせる。バテレン追放令発布。右近は困った。

●流れと感想

①九州攻め
・東の家康が上洛した。これで安心して秀吉は九州に出陣。
九州豊前・黒田陣 官兵衛たちは作戦会議。地元の武将の調略開始。長政は大阪で会った家康のことを官兵衛に嬉しそうに話す。
九州豊前・小倉城 あっ土を食べてる誰?うお~強そう。宇都宮鎮房さんはすごい武将顔。官兵衛君は迫力で完全に負けてます。ところで宇都宮さん「宇都宮一族が足軽ふぜいの家来になるなど乱世もここに極まれリ」…ってその足軽ふぜいの家来の官兵衛に文句を言ってもいいのか?正直すぎる。しかしまあそれでも本領安堵ならいいんだそうだ。官兵衛は本領安堵を約束する。しかし宇都宮さんは怖かっこいいな。迫力がすごいな。官兵衛君と善助君が子供に見える。
小倉城 秀吉到着。軍を二手に分ける作戦。秀吉軍は10万で(現)熊本県側を南下。それに毛利+小早川も加わる。弟の秀長15万は官兵衛と共に(現)大分県、宮崎県側を南下。両方あわせて25万!ひゃー大きい大きい。こんなの勝てるわけがない。地元の武将達も挨拶に来た。龍造寺政家(おおーっ!一瞬)そして官兵衛が説き伏せた宇都宮さん。やっぱりすごい迫力。

…んで、ナレ「秀吉は九州上陸からひと月あまりで薩摩に入った
エ…もう終わり?
hgjkl;‘plmばdlfっ!
んがーっ!キーッ!

薩摩・鹿児島城 島津さんが荒れてます。山賊のようだ。25万の敵に負けるのはしょうがない。しかし島津義久さんはかっこいいなイイオトコ…これで薩摩弁を喋ってくれれば。
薩摩・秀吉本陣 島津さんが頭を剃って降伏。ふぁ~頭を剃ってもステキネ この場面の秀吉が素晴らしいです。ジジイの迫力!怖いですね。
 
九州平定お終い
…次の九州攻めドラマ化まであと何年待つのだろう…。

筑前・箱崎 利休とお茶会。官兵衛は博多を立て直す予定。
・官兵衛は豊前に国替え。さて宇都宮さんとの約束はどうする?

②バテレン関連
大坂城 秀吉が片山右近にプレッシャー、「キリスト教徒は調子にのるな」と釘を刺す。竹中秀吉が怖い。
九州平定の後 ポルトガル人宣教師が自らの戦力と九州での威力を秀吉に話す。秀吉「キリスト教は危険」。まず右近にキリスト教を捨てろと言う。やってきた官兵衛にもキリスト教への懸念を話す秀吉「一向一揆と同じじゃ!」←そうだ、そのとおり。…で「バテレン追放令」発布。「これ以上キリスト教を広げるべからず。宣教師は20日以内に帰国すること」。官兵衛は文句を言う。この時の竹中秀吉が最高最高最高!怖い怖い。「抗うものは滅ぼすのみ」ほー言った言った…この人も変わりましたね。いい場面。秀吉最高。まーこの時点でキリスト教勢力を追い出したのは間違ってないと思う。

③お茶々問題
・これはですねーあのー茶々さんの台詞の内容はいいんですけど言うタイミングがおかしいと思う。とても気になったので書いておく。
・秀吉の九州出陣の日、茶々が秀吉に「私、強いお方が好きでゴザイマス…」←うんうん…この台詞はいいと思います。茶々さんのビッチな表情もなかなかいい。この後の秀吉のリアクションはコミカルすぎてちょっと変。オーバーアクションで他の場面とは別人。
・問題はその後。茶々とおねの場面。茶々さん、急に心情を語り始めるんだけど、この状態でぺらぺらと心情をおねさんに語るのはおかしい。絶対おかしい。
・茶々「母が嫁いだのは弱い男ばかり(え?パパも弱い人?)だから私は強い男を選んだ(まだ選ばれてないぞ)私は化け物になる(そんな陳腐な自己分析まで言う?)。」
・内容はともかく、こんな正直な心情を本妻=敵に全部話すかな?普通話さないですよ。ねねさんは敵なのよこの子にとって。それに「強い男を選んだ」と言ってるけど、まだ秀吉とは何事も起こっていないわけでまだ愛人にもなっていない。この時点ではなんの既成事実も無いわけです。自分の身の安全を保証されるためのカードを一枚も持ってない。秀吉が心変わりをすればこんな言葉はなんの意味もなくなる。それにおねさんがもし悪い人なら、茶々を毒殺できたかもしれない。
・こんな正直な心情は、秀吉の愛人になって男の子を一人産んだ後、自分の立ち位置をしっかり築いてからに次女にこぼすぐらいでいい。まだ何事も始まらないのにこんな内容を本妻に言うなんてありえない。早すぎる。
・二階堂さんもなかなか肝の据わった演技で(上品なお姫様には見えないけど)いいと思うし、台詞も悪くは無いと思うけどこのタイミングでこんな言葉をおねさんに言うのはおかしい。とにかくこのドラマは以前から言わなくてもいいことをぺらぺら喋る人があまりにも多すぎる。(宇都宮さんの秀吉=足軽呼ばわりもそう)敵方に正直な本音を全部説明するみたいな台詞を言ってる。すごく変だと思う。