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2014年2月3日月曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第5回「死闘の果て」



すっかり楽しんでいるアタクシ…。今回は面白かったわ。

相変わらず脚本は薄いですが戦闘シーンになると血が騒ぐ。ふはははは…。スタッフの方々も気合が入ってますね。なかなか見ごたえがありました。役者さん達もがんばってます。地味な配役とはいいながらも、それぞれ馴染んできて愛着がわいてきた。

このドラマは、去年のような真面目な教科書大河というよりも、アクション娯楽時代劇という感じでしょうか。史実を真面目にやって話を重くするよりも、ポンポン話を進めて飽きさせないようにしているのかな。黒田の家庭内の話をちょっとやって、信長・秀吉の側もほんのちょっと触れて、あとは戦闘シーンでもっていく…みたいな見せ方なんだけどとりあえず楽しめる。

今週から岡田さんの表情も柔らかくなってきました。慣れてきたんでしょう。戦闘シーンがいいですね。怒鳴っててよかったわ。


★それでは今回もツッコミから。

一番の大きな問題は、黒田家、信長サイド、戦闘場面とそれぞれの場面のつなぎが唐突で、ブツっと切って次の場面にいくので、どうも総集編を見ているような気になってしまうことでしょうか。編集の問題かな。ドラマとしてこなれてない感じがしますが、信長サイド、黒田家サイドと両方描いているので難しいんでしょうか。

ネット上をうろうろすると、どうやら黒田サイドの史実もいろいろと略しているらしく、ずいぶん簡単になっているんだそうです。確かに歴史の勉強になるという感じではないかも。急に戦いが始まるし…。信長サイドも然り。なんとなくするすると話が進んでいく…

官兵衛君、噂を聞いただけで「さすがは織田信長…」って、アナタ…まだ彼のことそんなに知らないでしょう…。

16世紀日本で「ケチ」はなかろう…(笑)。

半兵衛さんは秀吉に簡単に説き伏せられてましたね。このあたりも説得力の無い脚本。

中谷・光ちゃんは、たぶんまだ10代だと思うのだけど、全編通して姉さん女房のマダムのようでございました…けど上手いのでいいと思います。睫バシバシよ。


★良かった点。

しょこたんが可愛い。イヤー可愛い。

今週から岡田さんの表情がとても豊かになりました。ますますいい感じになってきた。

戦闘シーンがいい。いや戦闘だけじゃなくて戦場で精神的にギリギリな感じもなかなかいい。何度か「お、本格大河?」みたいな場面もありました。戦闘は野外ロケがいいですね。やっぱり太陽を浴びなくちゃね。うんうん。スタッフさんも気合がいってます。

よく過去の大河はよかった…という意見を聞くんですが、戦闘シーンのアクションの撮り方は昔に比べるとやはり進歩していると思う。動く武者にせまるカメラとか、手で持ったカメラのブレなんかで臨場感を出してるのは、20年以上前の大河の戦闘シーンよりリアルでいい。今回は何度か手に汗握りましたもん。

岡田さんは馬が上手だし、地上でも腰を落として重心が下にあるのでいいですね。いろんなシーンでおおおと思った。敵の足に刀を突き立てるなんて痛いな。リアル。敵の首を押し切っちゃうし、すごいな。怖いわ。夜の陣で「これから攻めます」と宣言して、休夢叔父さんと互角で言い争ってるのも迫力があってよかったです。あの場面は黒田パパもよかった。大河らしくてよかった。

母里親子は熱演。永井大さんの武兵衛さんが亡くなってびっくり。このお方はずーっと官兵衛君と一緒にいるんだろうと思ってました。善助君との絡みも良かった。善助君は可愛い。

さてその戦の間、官兵衛君の奥さんの光さんが姫路城を守っているんですが(10代の女の子らしくないというのはともかく)なかなかの女丈夫の迫力もよかったです。この人は肝っ玉母さんになるのかなぁ。中谷さんはいい女優さん。

全体に脚本が薄いんだけど、役者さんの力に助けられていていい場面が結構ありました。スタッフさんの頑張りも見えます。だんだん人物を見るのも楽しくなってきた。このまま楽しんで見れそうな気がする。やっぱり戦国は楽しいな。