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2013年4月24日水曜日

Perfume:欧州ツアーについて思う



昨日は眠れなくなるぐらい興奮して醜態をさらしましたが落ち着きました。

ともかくただただ嬉しいですね。Perfumeがとうとうヨーロッパに行く!(涙)しみじみと嬉しいですよ。ヨーロッパツアーが発表になってから、そのことについて今まであまり書いてきませんでしたが、いや実に嬉しいです。だってもう1年以上も前からこのことについて書いてるんだもの。

ロンドン公演の予定だったO2アカデミーはキャパ800人。きゃりーちゃんの成功を考えてもかなり無難な規模。せっかく遠くまで行くのにまあなんと小さいところか…でも日本のポップスターなんて誰も知らないだろうからしょうがないのか…それにPerfumeの事務所さんは(今までの例を見ても)あくまでも小さく小さく安全範囲内でやりたいのだろうからしょうがないか…等と思ったりしてました。多少の不満も感じたり。

ところがチケットを発売してみたら、ヨーロッパ全域のPerfumeファンがチケットを求めて殺到(笑)、ロンドン公演はキャパ2000人のO2 Shepherd’s Bush Empireに変更。すげー。これを興奮せずしてどうする。


ヨーロッパというのは全域が(感覚として)非常に小さいんですね。交通の便がいいからなのですが、ロンドン、フランス、スペイン、ドイツ、ベルギー、イタリア、スウェーデン…等々ヨーロッパ全域が非常に移動がしやすい。パリとロンドンはユーロスターで3時間内。ほぼ東京-大阪間の感覚。ロンドンから上記の国の都市に行くのにもそれぞれ飛行機でほぼ1時間と思えばいい。スペインやスウェーデンのファンがロンドンに行くのは、日本なら福岡と北海道から東京に行くようなもの。それぐらいヨーロッパの国の間は移動がしやすいんです。ヨーロッパ全域がほぼ国内旅行をするような感覚。だから今回Perfumeのショーにヨーロッパ全域からファンが押しかけるのは間違いない。特にロンドンやパリのショーなんて全ヨーロッパのファンを相手にしてると思ってもいい。今回のチケット完売の理由はそんなこともあると思う。

嬉しいですよね。事務所の予想を大きく上回って、またまたPerfumeファンがヨーロッパでもやってくれました。そういえば去年は台湾のライブビューイングも追加になりましたね。ほんとに…今のPerfumeは世界中にファンがいるのよ。5年も待たせてるファンが世界中にいる。もうこれは疑いようのない事実。そもそも多言語でPerfumeのファンサイトが世界各国に出来てるんだから推して知るべし。こんな日本のグループは今までいません。

今のネットでの情報の自由さ。世界全体でアジアに対する偏見が薄れて「アジア=新しくて面白いもの」のカルトな流れが出来つつある現状。そんな中に登場した極東の美しいダンスポップグループPerfume。他に類を見ない非常に技巧的なダンス。ルックスもいい(美脚は世界共通言語)。今流行のエレクトロダンステイストでありながら親しみやすいJ-POPのメロディ。これでウケないわけがない(もちろんアジアカルトファンの小さな市場範囲内での話ですが)。

去年のアジアツアーは、過去の日本のポップスター達の成功を考えてもウケてあたりまえだったわけですが(アジアはもっと大きい会場で出来たはず)、今回こそやっと前置きのない世界への挑戦。もともとJ-POPを受け入れる器が全く無いはずのヨーロッパで、倍のサイズの箱へ変更なんてすごいですよ。ほんとにたいしたもんだ。
 

ロンドンではこれでいろんな可能性も出てきましたね。キャパ800人のショーは、正直メディアにとっては箸にも棒にもかからない規模なんですよ。アジアから来たキワモノライブで終わってしまう。普通はメディアに全く相手にされない規模。だけど2000人のShepherd’s Bush Empireなら一般メディアが興味を示す可能性も出てきました。もし7月のPerfumeのショーの前後に大きな話題が無ければ(小さくても)ロンドンの地元メディアが記事にするかもしれません。

どうでしょうね。もうすでに800人キャパから2000人キャパに箱変更の話題づくりをしたわけですし、(COOL JAPANだかなんだか知らないけど)「極東からの面白いもの」という枠で興味を示してくれるかもしれません。もしあちらのメディアにインタビューをされるのであれば、Perfumeのメンバーも自分達の立ち位置を明確にしていったほうがいいかも。(今度それについて書こう)

ここんとこどうもPerfumeの刺激が少なくて「Perfumeは何処へ行く」などとぼやいていたのですが、いやー今年の夏はこのヨーロッパツアーを追うだけでかなり楽しめそうです。

ガンバレPerfume。応援してる。