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2012年11月6日火曜日

2012年米大統領戦ウォッチ-その7: 今日(米国11月6日)は投票日です


今日は大統領選。旦那Aも投票してきた。私は外国人なので選挙権は無いのだけど、ともかくこの大統領選は国を挙げてのお祭りみたいなものなので、テレビを見てます。
 
どうですかね…オバマさん勝つかな。TVに出てくる赤(共和党)と青(民主党)に色分けされたアメリカの地図を見ていると、ほんとにこの国は地理的に見て真ん中と両側の海岸線沿いが真っ二つに分かれてるんですね。(日本時間午後2時頃)
 
地図の真ん中の州は保守の共和党の赤。ニューヨークやカリフォルニアの東西海岸線沿いは民主党の青。考え方も生き方も本当に全く違う2つの勢力がこの国を二分。もう真ん中と両側で別の国になっちゃえば…?と無責任な冗談を言ってしまいそうになる。そんな事を言っちゃいけないんですけどね。
 
 
 
さて簡単に(4年前まで私も全く知らなかった)大統領選の仕組みを説明したい。
 
今日、アメリカ全土で国民全員(実質60%強)が投票をするわけだけど、この国民は直接には大統領を選ぶ投票をしているわけではないんです。要するに投票者全員分の集計をして2億に近い(60%の投票率として)票を一つ一つ数えて、多かった方が勝ちというわけではないんです(私はこう思っていた)。
 
一般の投票者が選ぶのは、確かに候補者の名前(オバマかロムニー)。ただその後、この投票は州別に計算され、州別にそれぞれ勝った候補者が決定される。まず州ごとに勝ち負けを決めるわけです。TVの開票途中で地図が赤くなったり青くなったりしているのはそういうことです。
 
その次の段階が「大統領選挙人」。この「大統領選挙人」というのは、州の人口ごとに数か決まっていて、例えば人口が最大のカリフォルニア州で55人、アラスカ州で3人。この州別の「大統領選挙人」を合計してそれにワシントンD.C.3人を足した数が538。この人数が最終的な勝ち負けを決定することになる。
 
さて前述の、州別での勝ち負けでの結果、勝った候補者がそれぞれの州の「大統領選挙人」を全員独占するんです。これをWinner-Take-All(勝利者が全部取る)というらしい。例えばカリフォルニアで、もし候補者2人の選挙の結果が、45%対55%だったとしても、勝った側の55%だった候補者が「大統領選挙人」54人を全員独占できるというもの。州別に青か赤か、どちらの候補者かが決定されてしまうわけです。
 
その州別に選ばれた「大統領選挙人」を合計した数が、過半数(538÷2269で)270をとれば勝ちということになる。
 
お、今シカゴの勝ちでオバマさんが勝ったらしいぞ。決定かな。シカゴの人達は騒いでますね。とりあえず途中報告まで。
 


(それから暫く…日本時間現在午後3時過ぎ)

オバマさん決まったみたいです。

たった今ロムニーさんが出てきて、負けた結果を受け入れての挨拶をしていた。こういうのが欧米の人というのは上手いですね。非常に紳士的で、今日までの敵にもおめでとうを言い、サポートしてくれた人々にも感謝してました。正々堂々と戦った後での紳士的なルールみたいなものでしょうか。戦いを終わったロムニーさんは穏やかに安堵さえしているようにも見えた。舞台上のロムニー一家は美しいですね。まさに前時代的で非常に伝統的な白人の政治家の家族という感じ。みなさんほんとうにおつかれさまでした。