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2012年7月15日日曜日

NHK大河ドラマ「平清盛」第28回「友の子、友の妻」


今、公式のサイトに行ったら清盛君が坊主になってた…。

今回も落ち着いて見れたと思います。義朝君は早かったです。あっという間にいなくなった。なんだかあっさりし過ぎていた気もする。玉木さんも正清の趙さんもおつかれさまでした。

悪源太義平君の最後が見れなかったのが残念。

清盛君はとても落ち着いてきたと思う。頑張ってます。ただ一つ気になった。時子とのシーンでのこと、状況として、もしこれが現代劇なら松山さんの演技は何もおかしくない場面。ところがこのシーンでの彼の演技が「平清盛」像としてはとても軽く見えてしまっていた。結果として役に合ってない演技に見えてしまう。それで思ったのは、もしかしたら俳優さんは現代劇でなら十分にリアルな演技をしているのに、時代劇に合ってないんじゃないかということ。往年の時代劇の大スターの方々、松平健さんや、高橋英樹さんなどの演技は、かなり時代劇向けの様式美の演技。現代劇に持ってきたら、たぶん大げさな演技。時代劇ならではのリアルさというのか、そんな時代劇用の演技の型みたいなものがあるんじゃないか。近年、若い俳優さん達が時代劇で軽く見える違和感は、彼らに時代劇の様式が身についていないことからくるのではないか…などと思ってしまった。

それから頼朝君への清盛の説教の場面。また泣く。やっぱり泣かない方がいいと思う。叔父さんを殺すような時代なんだもの。そんな極限を生きてる人たちは簡単に泣かないと思う。泣かれるたびに興ざめ。自分の台詞の良さに酔って泣いているように見えてしまう。



いつも思っていたけれど、池禅尼の和久井映見さんが素晴らしい。歳を重ねた女性の声。この落ち着き。以前はどちらかと言えば可愛いタイプの女優さんだったと思うのに、演技でこんなに変われるなんてすごいと思う。

それから、今回は頼朝君が素晴らしかった。中川大志さんはまだ14歳だと聞いているが、既に声が落ち着いている。清盛に殺してくれるよう頼む声が14歳とは思えないほど深い。たいしたものだと思う。これから身体も大きくなって、声ももっと低くなったらすごくいい俳優さんになるかも。

坊主になった西光(加藤虎ノ介さん)。一瞬誰だか分からなかった。この人の目力がいい。公家さんメイクの時には気付かなかった。坊主頭がすごく似合う。

常盤(武井咲さん)。先週はっとしたのだけど、この女優さんは美しい。武井さんの顔はよく見ると、大きな目以外はほとんど能面に見える。輪郭が能面。丸い鼻も能面のそれ。能の女面は長年日本の美女の顔。目が小さいのが現代の美女と違うところだけど、武井さんの顔は、能面に大きな目をくっつけたような顔だと思う。 常盤は1000年前の絶世の美女。武井さんは現代の能面風美女。すごくいいと思う。目がすごく綺麗。

筋の速い流れや思想の甘さ、脚本の台詞がぎこちないところなどいろいろあったけど、全体的に落ち着いて見れたと思います。ただ音楽はベタですね。ドラマドラマ…ドラマチックやなーという音楽の入れ方はどうもつらい。

さて直後の予告で、滋子のチリチリ頭がイキナリ出てきて「えぇーーっ」と大声が出た。はぁーやっぱりちょっと心配。拒絶反応に近い。ふざけた回になるのかなー。