能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2018年10月21日日曜日

BABYMETAL:YUIMETALさんが脱退



ゆいちゃん。
了解です。悲しいけれど受け止めます。

BABYMETALのことでは、水野由結さん御本人が今まで誰よりも一番悩んでいただろうと思います。今まで本当に辛かっただろうと思う。この決断も決して簡単に出てきたものではないはず。まず難しい決断をした彼女の勇気を称えます。
 
彼女が自分に正直に、自らの進む道を選んだことはきっと正しい。なぜなら人は自分で決めたことは後悔しないものだからです。生きていれば誰でも難しい決断をしなければならない時が必ずくる。それが彼女には少し早くやってきた。そして彼女は考えて考えて自分で答えを出した。
 
 
BABYMETALがティーンの女の子と本格メタルのミスマッチの面白さで始まったプロジェクトなら、そのコンセプトが長続きしないことは最初からわかっていたこと。すぅさんもゆいちゃんももあちゃんも綺麗なお姉さん達になったら、いずれグループとして見せ方を変えていかなければならないこともわかっていた。
 
今のDark SideとはBABYMETALから進化した別のコンセプトのグループ。もう以前のBABYMETALではない…今のBABYMETALは別のグループです。今後のBABYMETALの進む道が、ゆいちゃんの夢の実現に沿わないのであれば脱退はやむなし。納得です。
 
このBABYMETALの進化には、ゆいちゃんばかりでなくすぅさんももあちゃんも戸惑っているのかもしれない。しかし彼女達もまた自分で自分の進む道を意志を持って決断しているのだろうと思います。3人ともそれぞれが自分で自分の進む道を選択している。皆立派です。
 
 
ゆいちゃんには心から感謝してます。本当に今までありがとう。武道館のライブの後、BABYMETALが世界に飛び出して一つ一つハードルを越えながら大きくなっていった頃は本当に興奮しました。グループを見てあんなに感動することはなかなかない。あのころのBABYMETALは本当にすごかった。かっこよかった。彼女達の頑張りに毎回勇気をもらった。涙が出た。一生懸命頑張る女の子達3人に心から感動してました。ゆいちゃんの凛々しい姿が本当に素敵だった。ゆいちゃんかっこよかった。ゆいちゃん本当にありがとう。ありがとう。ありがとう。
 
これからの水野由結さんの幸せな未来を心から祈っています。

 

2018年10月16日火曜日

OPERA★『ロメオとジュリエット/Roméo et Juliette』by Charles Gounod, - October 12, 2018



🌹
ロメオ「ああ君 太陽よ昇れ」3:12より
Romeo's cavatina "Ah, lève-toi, soleil"
なんと綺麗なメロディ。ゴージャスな声聴き惚れる最高。

Roberto Alagna
Conductor:   Charles Mackerras
Orchestra of the Royal Opera House, Covent Garden.
Produced at Royal Opera House, Covent Garden, in 1994.
 
🌹
 ジュリエット「私は夢に生きたい」
Juliet's Waltz "Je veux vivre"
好きなソプラノを見つけるのはなかなか難しいのだけれど、
このお方は本当にすごいと思う。
今回いろいろと聴き比べてこのお方の声が一番好きだった。気持ちいい。

Dame Joan Sutherland
Dir. Francesco Molinari-Pradelli.
Orchestra of the Royal Opera House, Covent Garden.

🌹 
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Roméo et Juliette
Opera by Charles Gounod
Language:  French
Based on ‘Romeo and Juliet’ by William Shakespeare
Premiere:  27 April 1867, Théâtre Lyrique, Paris
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Blaisdell Concert Hall
October 12, Friday, 7:30pm

 
ロミオとジュリエットです!有名!

ゼフィレッリ監督の映画も見たし、シェークスピアの翻訳も読んだ。よく知っている話。だから予習はしなかった。作曲はグノー。グノーと言えばバッハの《平均律クラヴィーア曲集 1巻》の「前奏曲 1 ハ長調」/Praeludium 1 BWV 846 (Das Wohltemperierte Klavier 1) にのせて書いた「アヴェ・マリア/Ave Maria」。あの曲は短いのに大変ドラマチックな美しい曲ですが、このオペラもやっぱり綺麗でとてもドラマチックでした。素晴らしかったです。ちなみにロメオはロミオのフランス語読みだそう。
 
★自分用の粗すぎるあらすじ

 一幕イタリアのヴェローナ。モンタギュー家とキュピレット家は仲が悪い。キュピレット家のパーティーに忍び込んだモンタギュー家のロミオが、キュピレット家のジュリエットと恋に落ちる。
二幕夜ロミオはまたキュピレット家の庭に忍び込み、バルコニーのジュリエットに歌いかける。ジュリエットは結婚したいと言う。
三幕二人は夜明けに密かに結婚式をあげる。その後両家の間のいざこざでロミオはキュピレット家のティボルト(ジュリエットの従兄)を刺す。ロミオは追放される。
四幕街を離れる前のロミオと共にジュリエットは一晩を過ごす。ジュリエットとパリス伯爵との結婚話。薬で仮死状態=死んだふりをして後でロミオと逃げようと計画する。薬を飲んだジュリエットは伯爵との結婚式で突然倒れる。
五幕ジュリエットが死んだと思い込んだロミオが駆けつける。絶望し毒を飲むロミオ。そこでジュリエットが目覚め、二人は再会を喜ぶがすぐにロミオが倒れる。ジュリエットも後を追い短剣で胸を刺し絶命。

★感想

ドラマチックです。話はわかっていたので曲はどのような感じだろうと思った。

グノーは優雅。

綺麗です。イタリアのオペラほど有名じゃないのは押しが強くないからなのかも知れない。確かに鼻歌で歌えそうな感じではないのかも。ジュリエットの曲はとにかく難しそうだと思った。しかし優雅です。綺麗。ロマンチック。劇中に何度も「これは家に帰ってからこの曲を探してじっくりと味わって聴いてみたい」と思った。音楽が素晴らしかった。


それにしてもこのオペラでは、初めて「オペラ歌手というのは声楽家であると同時に舞台劇の俳優さんでもあるのだな」と思った。(あたりまえのことなのかもしれないけれど)私は今までそう考えたことがなかった。オペラ歌手とは演技をしながらもあくまでも歌う人だと思っていた。ところがこのオペラは本当に情熱的で、ロミオとジュリエットが舞台上で何度も熱烈なキスをする。「オペラ歌手ってこんなにチューをするんだわ」と思いながらじっくりと見てしまった。たぶん全部で8回ぐらいなが~い熱烈なチューをしてました。こんなに情熱的にチューをしたら演者同士で情がうつってしまうのではないかと思ったぞ。そんな風にロミオとジュリエットがラブラブなので、なんだか劇としても面白かったです。

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大人っぽい大柄な美女:ジュリエット
Amanda Woodburyアマンダ・ウッドベリー
本当のジュリエットはウブなティーンの女の子だと思うのですが、オペラ歌手の方々は皆さん大人なのでイメージよりちょっとお姉さん。アマンダさんは背の高いとても綺麗なお姉さん。複雑なメロディーを巧みに歌いこなす。上手いお方です…と思って彼女のBIOを読んだら、なんとこのお方は2016年にニューヨークのメトロポリタン・オペラでもジュリエットをなさったそうだ。うわーそんなお方がここで見られるなんてなんという幸運。ソプラノ。

ハンサムな:ロメオ
Derek Taylor/デレク・テイラー
オペラ歌手というのはなぜか年齢を知るのが難しい。ジュリエットのアマンダさんもロメオのデレクさんもBIOを読んでも年齢が出てこない。彼もたぶん30代だと思うのだけれど綺麗なお方。四角い顎がアメコミのキャラのようなハンサム。テナー。

情熱的な指揮者
Emmanuel Plasson/エマニュエル・プラッソン
一番印象的だったのは指揮者のエマニュエルさんかもしれない。近くで見ていたんですけど、とにかく情熱的に指揮をなさる。音楽に合わせて踊るように全身を大きく動かし、お顔も表情豊かに指揮をなさる。時々勢い余って「ふん」とか「んっ」と声も聞こえてくる。ステージ上の演者の方々と度々アイコンタクトをしながら一緒に歌うように指揮をなさっていた。情熱的な方ですね。とてもかっこよかった。
私は生の音楽の演奏と言うのは(クラシックであれロックであれ)人間の熱、エネルギーを感じられるのが一番素晴らしいと思うんですけど、このお方からは間違いなく大きな熱を感じた。…本当なんですよ。クラシックも生演奏なら、エネルギー量はハードロックのライブとそれほど変わらないと私は思う。

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ステージセット
今回のセットはモダンでした。ステージ上は金属(たぶん)の足場のような建物と階段。背景は場面によって鮮やかな赤や青。そこに提灯の照明や、緑の生垣が天井から降りてくる。バルコニーはなんと階段付きの台。ステージもシンプル、衣装もモダンで大変都会的、現代的なアレンジの「ロメオとジュリエット」。しかしセットが単純であれば無い物は想像すればいい。こういう演出には慣れが必要だとはいえ、演者に集中できるのはいいことなのかもしれない。いや…やっぱり私はクラシックなセットと衣装がいいけれど…。


衣装
ステージセットがシンプルであれば、衣装は全てモダンな服装でした。パーティでは男性はタキシードやスーツだし、女性は膝丈のスパンコールを散りばめたドレスにハイヒール。今回はそういう演出。これも私はクラシックな衣装の方がいいのだけど、今回はそれほど気にならなかった。

とにかく主役のロミオとジュリエットの熱に惹き込まれたので、周りがモダンな演出でも気にならなかった。無い物は想像すればいい。オペラの鑑賞に慣れてきたのかも知れぬ。

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今回は早めに立ち上がって拍手。会場中も立ち上がって大きな拍手。特にロメオとジュリエットのお二人が素晴らしかった。熱演に次ぐ熱演。情熱的なキス。激しい指揮者の動きと伝わる熱いエネルギー。そして優雅で美しい音楽。もっとこのオペラの曲のことを知りたいと思った。綺麗だった。だんだんオペラが楽しくなってきたかも。

 
CONDUCTOR:  Emmanuel Plasson
STAGE DIRECTOR:  Brad Dalton
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Juliet:  Amanda Woodbury
Romeo:  Derek Taylor
Mercutio:  Brian James Myer
Stephano:  Alyssa Martin
Frère Laurent:  Jamie Offenbach
Count Capulet:  Leon Williams
Tybalt:  Carlos Enrique Santelli
Gertrude:  Blythe Kelsey
Count Paris:  Jordan Weatherston Pitts
Gregorio:  Samuel Chiba
Benvolio:  Takamasa Yamamura
Duke of Verona:  Erik D. Haines
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2018年10月15日月曜日

もうすぐです!クイーンの伝記映画『Bohemian Rhapsody』トレイラー+1985年5月9日武道館ライブセットリスト



これはいい映画になりそうだ。
もうすぐです。
しんのぞうがどきどき。




俳優ラミ・マレックが〈クイーン〉フレディになるまで
映画『ボヘミアン・ラプソディ』メイキング映像
 

 
フレディ(Rami Malek)さんが似てますね。Ramiさんのお顔はぜんぜん似てないはずなのに雰囲気がそっくり。前歯の入れ歯のせいなのか英国訛りの英語も響きが似ている。かなり似てる。びっくり。元々声の質が似ているブライアン役のGwilym Leeさんは、単語によってアクセントがちょっと違うとか…細かいレベルで似てる似てないを考えるレベル。かなりすごい。

上のビデオではRamiさんが「フレディに似せるのにムーブメントコーチが必要だった」と言ってますが、フレディらしく見えるための動きを徹底的にコピーしたと言ってますね。すごいな。雰囲気が本当に似ているもの。Ramiさんの役者としての力技。尊敬する。実はRamiさんはご本人もかなりいい男だと気がついた。ちょっとフレディの声より低いですね。いい声。

ああ懐かしいな。中学生の頃『Jazz』や『Live Killers』の頃からQueenファンになって、彼らの若い頃へ遡ってますますファンになったんですけど、若い頃のQueenを見ると今もちょっときゅんとする。あの頃は彼らのの熱烈なファンだった。あの頃をこんなに真面目に再現をしてくれるとは嬉しい。

Queenのフレディ様の映画が制作されるそうだ!!     ---2017/8/24
クイーンの伝記映画『Bohemian Rhapsody』ティーザー・トレイラーが公開     ---2018/5/16


元祖Queenのライブを見たのは1985年の武道館59日。フレディさんを見るのはあれが最初で最後になってしまった。フレディさんが最初のアンコールの「I Want to Break Free」で偽オッパイをつけて出てきたのを覚えている。実はその頃の私はそれまでのQueen熱も冷めかけていたころだったのだけれど、日本でのQueenの人気はその頃もやっぱりすごくて、当日も武道館は上までびっしり埋まっていた。私の席は二階正面の後ろから23列目ではなかったかと思う。「Radio GaGa」の時は会場中がバンザイパンパンをやっていて壮観。最後のアンコールはそれまでライブアルバムで知っていたとおりスローな「We Will Rock You」から「We Are The Champion」で会場全員が合唱。「うわ~すごいな~今ワタシあのクイーンのライブに来てるんだー」と感慨深かった。


当日のセットリストが見つかったので書いておこう。25曲なんて長いライブだったのね。あの頃はメンバー仲が悪い頃だったはずなのにそれでもこんなに曲数が多いとは驚き。

The Works Tour
at Nippon Budokan, Tokyo, Japan
May 9 1985
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Machines (Or 'Back to Humans')
1. Tear It Up
2. Tie Your Mother Down
3. Under Pressure
4. Somebody to Love
5. Killer Queen
6. Seven Seas of Rhye
7. Keep Yourself Alive
8. Liar
9. Impromptu
10. It's a Hard Life
11. Dragon Attack
12. Now I'm Here
13. Is This the World We Created...?
14. Love of My Life
15. Brighton Rock  (Guitar solo and reprise) 
16. Another One Bites the Dust
17. Hammer to Fall
18. Crazy Little Thing Called Love
19. Bohemian Rhapsody
20. Radio Ga Ga

Encore:
21. I Want to Break Free
22. Jailhouse Rock  (Elvis Presley cover) 

Encore 2:
23. We Will Rock You
24. We Are the Champions
25. God Save the Queen

 

お猫様H:いい気持ち



お日様の角度が変わったので、また階下の窓辺でブラッシングしてます
気持ちいいらしい
緑のブラシに自分から頬を擦りつけゴロゴロ言ってます
おっと変顔
肩の筋肉がたくましい
ちょっとひと段落
次は顎の下と首のマッサージ
エエキモチ


今朝お猫様がお腹を上にして無防備に寝ていたので、初めて彼女のお腹に顔をうずめてみた。眼鏡を外しゆっくりと彼女のお腹に鼻と口を近づけてんむんむんむとちゅーをする。ひっかかれるかなと思ったけれど、Hさんはそのまま眠っていてくれたぞ。おお。深呼吸。

そのまま頭を傾けてHさんの柔らかいお腹の真ん中に耳と頬をくっ付ける。彼女は眠ったままだ。思わず頬にちゅーをする。ずいぶん信頼してくれるようになった。とても神経質な猫さんなので、ここまで信じてもらえるようになるまで4年以上もかかった。とても嬉しい。ありがたい。猫さんは幸せをくれる。

 

2018年10月9日火曜日

NHKスペシャル マネーワールド~資本主義の未来~(2)仕事がなくなる?



目玉は、資本家代表ソフトバンクグループの孫正義社長VS国立情報学研究所教授の新井紀子さんのバトル(笑)。孫社長お一人に全ての(悪徳も含む)企業/資本家全体を代表させるのは違うだろうとも思うのですが、いつの間にかそういう雰囲気になってましたね。しかしそこが面白かった。

この番組では、
これからの企業ではロボットやAIがいかに労働者から仕事を奪っていくのか…労働者に仕事がなくなることで労働者の収入がなくなり、結果収入をなくした労働者/人々が消費をしなくなる/出来なくなる…そしてその結果、ものを売れなくなった企業も倒れてしまう。経済が成り立たなくなってしまう。だからこそ富の再分配が必要で、その為の法人税でありベーシックインカムであり…という話をしていて…。

そこで新井さんが孫社長に噛み付くわけですが…正直ちょっと気持ちよかった。

…というのも近年、あまりにも一部の資本家が肥え太って一般の人々/労働者が大きな不満を抱えている状況…を(おそらく誰もが)あまりにも多く日々感じるからなんですよね。


(私はソフトバンクグループのことはよくわからないのですが)孫社長のようなお方は、企業が未来を見て夢を追うこと…その結果、事業を拡大し莫大な富を得ることで世の中にますます貢献すること…が大切だと考えているでしょうから、彼にとっては現実的な税金や個人の消費の問題はまた別の話。企業家は上しか見ていない。確かに最先端技術の分野に関わっている大企業にはこの考え方は正しいのだろうとも思う。

それに対して新井紀子さんの目は現実を見つめる。健康な社会は個人が潤わなければ成り立たない…だからロボットやAIの導入などで潤った企業は、法人税やロボット税などで富を社会に還元するべきだと言う。資本家が夢を追うこと…理想ばかりを語って富の再分配を考えないのは無責任であると。

実際はどちらも正しいのだろう。しかし個人的に(特に一般の企業に関しては)新井さんの言葉の方が納得できる。企業が儲けたら社会や労働者に還元するべきだろうに、どうも今の多くの企業からは全体にそういう動きや意図が見えてこない。

ここ30年ほどの海外へのアウトソーシングもそう。近年の不安定な非正規雇用の問題もそう。今後のAI+ロボットの導入もそう。企業が利潤ばかりを追って社会や労働者に還元しない世の中になれば、

いつか企業も倒れる日が来る。

経済のことはよくわからないのだけれど、本当にこれからの世の中はどうなっていくのだろうかとちょっと考えさせられた。

2018年10月4日木曜日

米ブルームバーグの記事・これはヤバイのではないか-まるでSF



そろそろ日本でもニュースの翻訳記事がいくつか出ているみたいなので書いておこう。

12時間前ぐらいですかね…たまたま見ていた米のニュースTVチャンネル・Bloomberg Televisionでやっていたニュース。

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中国の軍が、アメリカで多く使用されているサーバーのマザーボードにスパイ用のマイクロチップを埋め込んでいた。鉛筆の先程の大きさの小さなスパイチップが埋め込まれていたのは、中国で製造されているSuper Micro Computer社の製品。アメリカ国内では30社がその製品を使用しているという。
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ここに記事の直接リンクは貼りませんが、Googleで「ブルームバーグ マイクロチップ 中国」等の言葉で検索すれば日本語の記事もいくつか出てきます。一番いいのは、Bloomberg社の元記事だと思う。どういうことなのかかなり詳しく説明されています。
 
その後「Apple Amazonが中国のハードウェア攻撃報道を否定」などという記事も出ていますが、問題はそこにはないんですよね。今Apple Amazonがそういう記事を出しているのは、今の時点で自社の印象を悪くしないためと、万が一訴訟になった場合の為の言い訳を今のうちにしているというだけ。それはAppleAmazonの個別のケースというだけで、現実の問題はもっと大きい。
 
 
問題はとんでもなく大きい。
 
要は、台湾系のアメリカの会社が中国に外注して製造していたサーバー用のマザーボードに、小さなスパイ用のマイクロチップが、中国の軍によって極秘に埋め込まれていた。そのボードが現在もアメリカで使用されている。そしてそのことが最初に発覚してからもう3年間も経っている。
 
そのボードを使用しているのはアメリカの様々な機関…記事にはApple Amazonを含む30社が使用しているとあるだけで、実際にどの機関や企業が影響を受けるのかはわからないけれど、とにかく数多くの米国国内のサーバーがターゲットになっていたことは本当らしい。
 
じゃあ実際にこれがどこまで影響があるのか…はまだわからないのだけれど、SF小説やSF映画が嫌いじゃないなら最悪の状況だって想像できるわけで。怖いわ。
 
ブルームバーグの元記事によると、どうやらこのマザーボードに埋め込まれたマイクロチップはサイズが小さいために単体で出来ることはそれほど多くないらしいのだけれど、それでもターゲットのサーバーの命令系統を狂わせたり、サーバーのセキュリティを解除したりすることは可能。もしセキュリティが中から解除されれば、サーバー内のデータにも外からアクセスが可能になる…要は敵国が国の外からアメリカの国内の様々サーバーをコントロールできるというわけで…。想像をたくましくすれば、どこまでも限りなく恐ろしい事態も可能なわけです。これはもうSFの世界でしょう。
 
もう長い間、パソコンのウィルスで「トロイの木馬」というのがありますが、このマイクロチップはハードウェアで文字通りの「トロイの木馬」ですね。中国で製造されたマザーボードにくっ付いて小さなスパイがアメリカの様々なサーバーに忍び込む。そして必要な時がきたら、中から動いてサーバーのセキュリティーを解除…中から門の鍵を外して仲間を呼びいれる。怖い。怖いですよこれは。本当に怖い。
 
サーバーなんてどこでも使っているでしょう? 政府は?軍は?通信は?医療は?インフラはどうなる?機密が漏れたり、命令系統が滅茶苦茶になったら軍も動けない(命令が届かない)とか、国中のエネルギー系統が止まるとか…大混乱が可能なのでは?金融を滅茶苦茶にすることもできますね。えええどうするの?
 
なんだかすごい話だと思うんですけど違うのこれ?
 
海亀はこういうものはすぐ怖がる人間で、ミレニアムバグの時も缶詰や水を買いこんだ阿呆な過去がありますので、実際は大丈夫なのだろうと思いますが、SF的な想像をしてしまう身にはなかなか恐ろしい。少なくとも政府関連はこのことを3年前には認識しているらしいので、何らかの手はもううっているのだろうと思います。いやーそれにしても怖い時代になったものだ。
 
大変恐ろしい記事なので、このことがこれからどうなるのかも見ていきたい。記録しておきます。