能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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2014年4月20日日曜日

Bruno Mars - When I Was Your Man (2013)



しばし余韻に浸る…


Bruno Mars - When I Was Your Man (2013) LIVE 2014/4/18
 
Bruno Mars - When I Was Your Man (2013) (Official Video)

Album,Unorthodox Jukebox
Released: Dec 07, 2012 ℗ 2012 Atlantic Recording Corporation
 for the United States and WEA International Inc.
 for the world outside of the United States
 
 
ここ2日ほど毎日ライブ関連の動画サイトを漁っております。結構いろいろと出てます。あ~コンサートよかったわ。ただただ余韻に浸る。

ブルーノさんが泣いてます。この人のライブでの歌声はスタジオ録音のオリジナルよりずっといい。
 
近年音楽の趣味が変わってスタンダードなポップスやバラードを聴くこともあまりなかったんだけど、今回のブルーノさんのコンサートは本当に良かった。綺麗なメロディーを一緒に歌えるってほんとに楽しいことなんだなーとあらためて思った。
 
元々音楽なら何でも聴くんだけど、ここのところヨーロッパのダンスミュージックばかりを聴く(作業をするのにバックに流す)事が多くて、すっかり歌らしい歌の楽しさを忘れてました。ダンス曲もそうだけど、スムースジャズなんかは歌が無いのが普通だもの。だからすっかり歌から遠ざかってたなぁと思う。
 
やっぱり歌っていいもんだな…とブルーノさんのライブを見て思いなおした。良かった。この曲の間、青いライトがとても綺麗だった。旦那Aもワタシもすっかりブルーノさんのファンになってしまった模様…。
 
 
 

2014年4月19日土曜日

LIVE★Bruno Mars/ブルーノ・マーズ Live!!! - Moonshine Jungle Tour 2014


(4月20日映像を追加 ↓ )

4月18日、ブルーノ・マーズさんを見てきました。いやーすごかったっす。あんなに観客がうるさいライブは初めてだ。こっちも負けずにギャーギャー叫んだけれど自分の絶叫が全く聞えない…信じられん。本当に観客がすごかった。

というのもこのライブ、ブルーノ・マーズさんの故郷凱旋コンサートだったんです。実は地元の人なのね。だから、もー観客が尋常じゃないほど狂ってました。すんごいです。後にも先にもあんなに凄い歓声を聞くことはもうないだろう…。


ライブは最高。今、世界で一番旬な人のライブは本当にすごかった。

会場はもともとスポーツ用のアリーナなんで、いつもは音が悪いのに、ブルーノさんではかなり良くなってました。音響なんかも最高のスタッフを連れてきているんでしょう。

ステージはとにかく派手。何から何まで徹底的にエンターテイメント。ものすごくお金もかかってます。最高の設備に最高のスタッフ。いやー世界クラスとはこういうものか…。こういう王道エンタメは久しぶりに見た。

会場中を照らす真っ赤なライト。何十もの線状の白いライトが交差して網目のようになりながら曲に合わせて踊る。会場中に散らばる青いライト。様々なライトがそれはそれはもう綺麗で見とれる。ステージの後ろの巨大なスクリーンに映し出される様々な映像。シンプルな映像が前方のライトと連動する。電飾の埋め込まれたステージセット。火も何度噴き出しただろう。いくつもの花火の爆音。金の紙ふぶき。

バンドのメンバーも素晴らしい。70年代のソウルバンドのように全員が演奏をしながら踊る。みんなハッピーで楽しそう。全員いつも踊って笑っている。最高。

そしてそして、この小さな巨人ブルーノさんのなんと歌の上手いこと上手いこと。本当に上手い。上手いだけじゃない。徹底的にエンターテイナーです。彼は子供の時から父親のバンドでステージに立ってたんですね。だから正真正銘のたたきあげ。28歳でキャリアは20年以上。だからショーマンとして最高のツボを全てわかってるんだろうと思う。徹底的にプロフェッショナル。歌い、踊り、笑い、話しかけ、客をいじり、それでもけっしてライブの流れを中断させない。一瞬たりとも飽きさせない。一瞬一瞬をすべて客を喜ばせることだけに費やす。

それにしても歌の上手さというのは、本当に力なんだな…とつくづく思った。アンコールの最後、スポットライトの光の中、たった一人で歌い上げる彼を、ただただ呆然と立ち尽くして見つめてしまった。歌に聞き惚れる夢のような時間。はぁーこの人は本物だわ…ほんとに。

映像が上がってました!
Bruno Mars - Gorilla (2013) LIVE 2014/4/18

(2:30あたりからのピアノをバックのソロが絶品)

曲もキャッチー。ポップスというジャンルの括りならなんでもあり。ジャクソン5風、50年代風、バラード、一緒に歌おう賛歌、綺麗なメロディーにノリのいいリズム…。ポップスのいろんな美味しい所だけを取りだした王道のポップス歌謡ショーなんだけど、とにかく無茶苦茶楽しい。問答無用。楽しけりゃそれでいい。エンターテイメントとはそもそもそういうものだ。思想や哲学、意図もメッセージもいらない。楽しけりゃそれでいい。そしてもちろん、その楽しさを感動に変えるための圧倒的な実力。イヤー参りました。本当に素晴らしかったです。

とにかくブルーノさんご本人、バックのミュージシャン達、様々な分野の大勢のスタッフ、高度な技術と高価な機材…いろんないろんなものが、世界一のレベルで集合した最高のライブでした。本当に満足しました。


…イヤー実は私、このお方よく知らなくて…、今年のスーパーボウルでのハーフタイムショーで見て興味を持ったら、近所に来るというんでとりあえずチケットを取ったのですが、内心「若い人のアイドルか…どんなもんだろう」と思ってました。顔は可愛い。歌も上手い。曲もいい…けどかなりスタンダードなポップス。ほとんど何のひねりもない…、実はYoutubeで見てもそれほどピンとこなかった。もちろん全米で何曲も1位になり、グラミー賞も受賞。世界中をツアーで回っていてライブの模様も動画サイトにいくつもあがってることは知っていたけれど、どうしてそんなにすごいのかは正直よくわからなかった。

ともかく故郷でのライブなんで客は盛り上がるだろう…だったら楽しかろう…ぐらいに思ってました。

でも今回ステージを見て、どうしてこの人がこんなスーパースターになったのかがよく分かった。とにかくステージのプロ。歌が上手いだけじゃない。ショーとしてのライブを徹底的に考え抜いて最高のものをつくりあげる…それが本当に凄い。私のようなファンじゃない人間までも巻き込んで完全にノックアウト。とにかく圧倒されました。

今までいろんな大スターのライブを沢山見てきたけど、おそらくトップ5本に入る素晴らしさ。完成度の高さ。豪華さ、楽しさ、満足度…すべて文句なし。過去のスーパースター達とも間違いなく肩を並べるショーマンシップとショーの質の高さ。本当に素晴らしかったです。本当にいいものを見た。

満面の笑みで「There's no place like home...」と観客に語りかけるブルーノさんも最高に楽しそうでした。お父さんのラテンバンドが前座で30分ほど演奏。お父さんもうれしいだろうな。観客もとにかく熱かったです。ブルーノさんが何か言うたびに会場中が絶叫。ほんとうに凄かった。そしてみんな歌う踊る歌う踊る。ミラーボールからの星の光に溢れる会場に響く観客の歌声にも感動。最高に楽しかった。また耳がキーンと痛い…。

また行きたいけどもうチケットが取れない…。


2014年4月14日月曜日

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」第15回「播磨分断」



だんだん面白くなってきましたよねぇ。なんだか色々とてんこ盛りで相変わらず流れが上手いとは言えないのだろうけど、追っていれば辻褄は合う。ほんとに史実でもこんな感じだったんでしょうかね。このあたりの歴史を知らないので評定が分裂したときにはびっくりしました。面白いです。

俳優さん達もゴリゴリの演技。なんというか…心情を描写するような深い場面はないのだけど、この大河はそういうリズムのドラマではないですね。ガミガミゴリゴリやって史実を畳み掛けるようにぐいぐい進んでいく。慣れてくればこれも馴染んでよくなってくる。

男性の俳優さん達も思い切り怒鳴りどころ。普段は現代の優男の俳優さん達が、昔のやくざ映画のようにガミガミ男臭く怒鳴りあってます。なかなかいいと思うのよ


★今週の大雑把なあらすじ

今週はいろいろと盛りだくさん。まず石山本願寺へ織田との和睦を荒木ちゃんが進言。…が失敗。結果荒木ちゃんは播磨へ転勤。そのころ播磨の秀吉はローカルの武将達と毛利攻めの会議。ところが別所ならびに小寺家家臣の櫛橋家が他武将ともども織田勢から離反。裏で毛利からの安国寺恵瓊さんが根回しをしていた。

●それでは今週の感想

・安土にてギチギチギュウギュウ詰めの茶室でのノブ様のお茶会。秀吉が端に小さくなってるのがリアル。ノブ様にはペコペコカワイイ秀吉君。荒木ちゃんがいつもドキドキ挙動不審。ノブ様「毛利はこのわしが叩き潰す!」秀吉君は嬉しい。
・秀吉家の夜。おねさんの説明台詞。でも悪くない。このおねさんは旦那と政治の話が出来る頭のいい女性なのね。
・松寿丸の具足始。善助+太兵衛がいる。秀吉家で可愛がられてますね。黒木おねさんはお母さんの顔がいい。
・姫路に櫛橋左京進の兄さん。力の娘2人を引き取るという。まーこれはしょうがないな。娘達が成人すれば櫛橋家の政治の駒として使いたいのは当然。力の娘を黒田家の駒にはしたくないんでしょう。
・ただ上月城の敗戦を官兵衛君のせいにするのはいいがかり。この人は織田が嫌いなのね。
・官兵衛君も小寺殿に釘を刺す。殿は今のところ官兵衛君の味方。
やきもちの台詞に焼餅の映像(笑)
・高岡 早紀さんは枯れた感じがいい。
・石山本願寺で荒木ちゃんと顕如さんの会議。このお坊様はいい雰囲気。両者とも必死です。
・官兵衛+半兵衛は三木城にて別所家に釘を刺す。長治君は素直だけどおじさんは大丈夫なの?
・上月城は尼子+鹿助が守る。
・また石山本願寺+荒木ちゃん。顕如様は「徹底抗戦」を宣言。そりゃーしょうがないな。本願寺側もノブ様には酷い目にあわされ続けてますからね。今さらなんなんだ…という感じなんでしょう。顕如様と荒木ちゃんの怒鳴りあい。両者とも必死の一騎打ち。いい場面です。最後に荒木ちゃんが愕然としている。
・荒木ちゃん、うちに帰って奥さんに八つ当たり。まーそれにしても田中哲司さんは素晴らしいですね。ちと舞台風の役作りではあるんだけど圧倒的な存在感。この人の演技が凄くて若いダシさんが怖がる表情さえもいい。
・荒木ちゃんは本願寺説得失敗をノブ様に報告。結果播磨毛利攻めへ部署替え。転勤ですね。左遷?秀吉の下って屈辱なんだろうか。
・一方、秀吉は播磨にて毛利攻めの評定。秀吉が別人のように威張っている。秀吉の態度の変化がいい。
・別所君が来ていないぞ!おじさーん。
・さっそく別所のおじさんが半兵衛の話を遮って喋り始める。内容は古臭い作戦。みんな唖然。別所のおじさんはやっぱり秀吉に従いたくないのね。「よそ者にはまかせられん」と立ち上がって仕切り始めた。うひゃ~ちょ~KY。まるで結婚式で新郎新婦と全く関係ないことを長々と話す会社の上司みたい。だれかとめんかい。
・秀吉の鶴の一声「我々に任せてもらいたい。」
・それに別所のおじさんがまず文句。みんなもガウガウ吼え始める。これはいけない…。
・そこで櫛橋左京進兄さんが畳み掛ける「羽柴秀吉さんは播磨をのっとるのか?」場内騒然。「わしは毛利に付く!」「わしも!」「わしも!」うわーもうだめだ。
・あとで秀吉達が反省会。「なぜだ…毛利か…?」
・そのとおり!安国寺さん。すべてはこの人のたくらみ。「別所、毛利、本願寺が繋がれば織田など怖くない」このあたりの播磨内部での織田側に対する騒乱がとても面白いです。へぇーこんなことがあったとは…知りませんでした。
・そして毛利の側には足利義昭。
・ところで例の評定には小寺の鶴殿はいませんでしたよね。この人やたら慌ててるけどなぜあの評定に参加しなかったの?
・休夢おじさん「播磨がふたつに割れた!」…ってもっとこの俳優さんにいい台詞をあげて下さい。もったいないなー。
・さて官兵衛は櫛橋左京進兄を説得に行く。そこへ安国寺がいる!ところで櫛橋兄さんは血気盛んで負けず嫌いな愚かな人なんだけど俳優さんはよく頑張ってると思います。愚かな様子も演技。いいと思います。前も言いましたけど金子さんは磨くといい俳優さんになるんじゃないかな…。
・善助が急に男っぽい。
・そして最後に官兵衛が叫ぶ「この乱世を終わらせる為にも!」…え…また平和?げげありきたり。そんなこと、まだまだ先は見えてないでしょう?




2014年4月12日土曜日

BABYMETAL:4月10日付『Time』magazineの記事



またきました。海外のメジャーなメディア。あの有名なTimemagazine。参りました。『USA Today』紙や『The Guardian』紙の時も驚きましたが、今度はとうとう『Time』誌です。いやーますますすごいですね。どんどん話が大きくなってる。

最初はいくつかの海外メディアが『ギミチョコ!』を「面白いね」と言い始めて、若者文化メディアがとり上げ、それにメタル系雑誌が参加、公式『ギミチョコ!』のMVがヒットカウントを伸ばし続ける。ラジオ番組が『ギミチョコ!』をプレイリストに加え、実際にiTunesでも売れ始めてアルバムがチャートに顔を出し、大手のメディアも記事にし始める。若者に人気の「YouTubers React to…」のようなネットメディアもBABYMETALをネタにし、ついに欧州ツアーとメタルフェス参加の決定。そして現在、そもそも普段は「不思議ニッポン枠文化」なんて一切興味のなさそうな『Timemagazineが記事を書いた…

どんどん広がってます。なんだかすごいです。
こういう海外の大手一般メディアがBabymetalのことを書くのがなぜそんなにすごいことなのか?

そもそもこういう英語圏の一般誌って、J-POPであれフレンチポップスであれ、イタリアンポップスであれ…そもそも英語圏以外からの音楽をとり上げて記事にすることそのものが珍しいんです。英語圏の人々が、そもそも英語以外の歌に興味を持つことはほとんどない。

今回のBabymetalなんて、一般の西洋人からすれば、そりゃーもう得体が知れない(笑)。3人のティーンの女の子達が日本語でやるヘビーメタル。音楽的にもかなり面白い事をやってる。だけどそれは大人が商品として作ったもの。元々海外の市場に向けて売ろうとして作られたものではなく、海外でのマーケティングも(公式の動画サイトチャンネル以外には)一切やっていない。

それなのに火がついた。


こんな大手のメディアがわざわざBabymetalを記事にするのも、アイドルとメタルの組み合わせのアイデアが面白いというだけではなく、それ以上にネット上の(バイラルな)人気があまりにもすごくて無視できなくなったことによる。「日本人の作った珍妙なもの」がやたらと世界で勝手に広がっている…それを「なんなんだろう…」と面白がっているんだろうと思います。

こういう一般誌が記事にし始めたら本物でしょう。もしかしたら今後現象になる可能性もある…と見られているのではないか。アジア発の妙な物が西洋で現象になる…去年のPsyさんの『江南スタイル』の例もありますからね。もしかしたらBabymetalも、ああいうレベルにまで行く可能性があるかも…と見られているのかもしれません。これは本当に面白いことになってきたと思います。

さてそれではまた意訳です。


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元記事はこれ
http://time.com/57391/babymetal-jpop-sonisphere/
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Can J-Pop Band Babymetal Win Over Actual Metal Fans?
J-POPバンド・Babymetalは実際のメタルファンを納得させられるのか?)
By Lily Rothman
2014410
 
When was the last time you saw a heavy metal group wearing crinolines?
(ヘビーメタルのグループがクリノリン・スカートをはいているのをいつ見ただろう?)(注・クリノリン=スカートを膨らませるための骨組み入りの下着)
 
(『ギミチョコ!』の映像紹介)
 
そう(Yes)、上記のビデオはヘビーメタルソングにポップとダブステップ風の変曲を加えたもの。そう(Yes)、その曲をパフォーマンスするのは、お揃いのカワイイ+ゴスの衣装を着て、楽器を演奏しない3人のティーンの女の子達。そう(Yes)、その曲は事実、チョコレートを食べたい…(そしてそれで太るのを心配する)ことについての内容。そしてそう(Yes)、これは現実にあるもので、もっとすごいのはこの曲、正真正銘の大ヒットなのだ。このビデオはYoutube上で580万回もビューされ、(去る)2月にリリースされたセルフタイトルのデビューアルバム『BABYMETAL』は、iTunes’ Japanese rock chartにて4位、そして最近ビルボードチャートのトップ200にも食い込んだ。
 
さて現在(しかしながら)Babymetalは試練に立ち向かっている:今年英国のメタルフェス・Sonisphereに出演することが発表されたのだ。Sonisphereの出演者達は生半可なものではない…Iron MaidenLimp Bizkitそれに Alice in Chains 等…そしてこれはBabymetalにとって英国での最初のギグなのである。
 
…さて、彼女達は本物のメタルファンを納得させられるのだろうか?
 
これは(実は)多少妙な質問なのだ。というのもBabymetalは必ずしもメタルのメインストリームに紛れ込もうとはしていないからだ。彼女達の公式のTwitter bioは(彼女達の)意図を「メタルとJ-POPを混ぜて「カワイイ」をやりたい」と明確に示している。それにこの女の子達が(内面からの怒りを開放する唯一の方法だから)ロックにハマっている…などという幻想はまずありえないし、また彼女達は(そんなジャンルの音楽を選択しているにもかかわらず)他のJ-POPのグループと同じように制作されたものでしかないのだ。リードシンガーはSu-Metal、そして「叫びとダンス」担当の YuimetalMoametal、…彼女達(Babymetal)は同時にメタルじゃないポップバンド「さくら学院」の派生的な副産物でもある。(「さくら学院」には特別なコンセプトがあり=女の子は中学を卒業するともう年を取りすぎたと見なされる。Babymetalのリードシンガーは(さくら学院から)去年卒業したのだが、Babymetalのメンバーはそれほどbaby-dombabyの世界)から離れているわけではない…残りの二人はまだ14歳なのだ。)
 
Babymetalは、日本では既に大きなショーが出来る事を立証している…東京では武道館アリーナの数回を完売した。しかし日本以外の国においては、ただ一発屋のばかばかしい妙な物と、世界規模で認められるバンドには(大きな)違いがある。すでにJ-POP(…とその従兄弟のK-POP)のサウンドは、世界の音楽リスナーにも馴染みのあるもので(単に滑稽な輸入物としてだけではなく)曲の良さそのものでも判断されている。しかしBabymetalの音楽はまだその段階には達していない。だからこそ、その不調和なイメージとサウンドの並列は、今現在、人々の気を引くには十分なのだが、それは長続きはしないだろう。
 
彼女達がメタルヘッド達を唸らせられるのか(それとも反対に、彼女達独自のファンをSonisphereに十分呼び寄せるから(メタルヘッドを納得させることは)必要ないのか))…が、これから彼女達がどちらの方向へ進むのかのヒントになるだろう。そしてその間にも彼女達はヘッドバンギングに忙しくしているのだろう。
 
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(以下亀のコメント)
おおまかな内容はこんな感じだと思います。

Babymetal(日本ではウケているけど)「しかし日本以外の国においては、ただ一発屋のばかばかしい妙な物と、世界規模で認められるバンドには(大きな)違いがある。」(また現在、J-POPは世界でも馴染みのあるものとなってはいるが)Babymetalの音楽はまだその段階には達していない。」(Babymetal は面白い組み合わせで人目を引いてはいるが)「それは長続きはしないだろう」…などと結構冷たい内容。

しかしそれには理由もあるんです。文面から見てもこの記者、元々メタルやポップスの専門の人ではないと思う。以前紹介した『The Guardian』の記事のメタル評論家Dom Lawsonさんが実際にメタルファンであったのに比べると、この記者は(この記事の内容の薄さを見ても)おそらくこういうタイプの音楽やJ-POPにはあまり詳しくない。少なくともご本人がBabymetalに興味を示しているようには思えない。この記事でも「珍奇なものは長続きしない」などと一般論しか言っていない。そもそもJ-POPを聴いているのかどうかさえもあやしい。

The Guardian』のDom Lawsonさんが、音楽評論家ならではの直感で「これは面白い!」と言い切ったのに比べると、この記事は非常に薄っぺらで中身が無い。世間でBabymetalが勝手にバイラルで広がって、いつのまにか英国のメタルフェスにも出演することになったことを、遠くから「へぇ~」と眺めている風。

いかにも「日本のお嬢ちゃん達、メタルフェスでやけどしないように頑張ってね。お手並み拝見…」という感じなんです。おそらくこの記者Babymetalには全く興味が無いのに、世間で話題になってるからとりあえず記事に書いとこうかな…と思ったんでしょう(または上司の指示)。内容もいろんなところから集めた情報を切り貼りして軽いコメントをつけたような代物。


しかしこれ、視点を変えれば、こんな全く畑の違う西洋の一般誌がBabymetalのことを記事にし始めた事そのものがすごいことなんです。こういう雑誌は、普段こんな(彼らから見て)東洋の珍妙な代物は、歯牙にもかけないのが普通なんです。一切無視するのが普通。

それなのにBabymetalが世間であまりにも評判になってるんで、とうとう無視できなくなってしまった。だからとりあえず資料を集めて記事を書いた。この記事はそういうものだと思います。海外大手の一般メディアもバイラルの一現象としてのBabymetalをもう無視できなくなってきているのではないか…だとしたら、本当にすごいことだと思う。

そしてもちろん、こんな薄い内容でもTimemagazineに記事が載ることの宣伝効果は莫大。記事になるだけでも儲けもの。そもそもJ-POPなんて海外では(現実に)誰も知らない分野なんだから記事になればそれだけで宣伝になる。内容は殆ど関係ない。Babymetalの名前が載れば何でもいい。記事の内容そのものよりも記事として掲載されたことの宣伝効果のほうがずーっと大きいんです。ありがたやありがたや。


・追記4月21日:「感謝!感激!ポリあらし!」のスー様リンクをどうもありがとうございます