能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

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この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2013年5月21日火曜日

Perfume:Handy Manを聴きました


某所にて拝聴。

ん・・・・・

これは・・・・・、

う・・・・・ 

・・・・・・・・・orz

・・・・・ キライ

 
だってアラベスクとかジンギスカンとかボニーMみたいナンダ悶。
アコーデオンとかアラブとか キライじゃないし、
部品もすごく面白いけど、
リズムがヤダ……………オドレナイ。

しかしこれもまたPerfume味の広がり
いろんな事をやるのは素晴らしい
神曲と思う方も沢山いらっしゃると思うので

イイトオモイマス・・・・

ナカタサンは中近東の市場を狙ってるんだろうか…
いや何度か聴くと馴染みますな…
でも単調なメロディーが  キライヨ



2013年5月20日月曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第20回「開戦!鳥羽伏見」



昨日、徳川フロのぶ君などとふざけたエントリーをアップしたことをお詫び申し上げます。大変反省しております。あれをアップしてから録画しておいた第20回「開戦!鳥羽伏見」を見ました。もう冗談なんて言っている場合ではないです。心を掴まれました。もう抜き差しならぬほどがっつりと気持ちを持っていかれました。ちと泣きました。

こういう大河を待ってました。心の臓をわしづかみにされて10㎝ばかり腹の方へぐっと押し下げられたような悲しみ。参りました。若い人々の言葉でいうのなら、これはまさに神大河というものでしょう。

脚本も演出も素晴らしい。「うわぁこんな状況だったのか…こんな感じだったのか…」と丁寧な歴史の再現に驚かされます。心を動かされます。俳優さん達も熱演につぐ熱演。皆さん真剣です。現代っ子の若い世代の俳優さん達がこれほどまでに男臭い漢を演じてくださるとは予想していませんでした。人物達の真剣さが心に迫ります。ほんとに素晴らしい。まだ戦は始まったばかり。ほんとうにこれからどうしよう…。

そんなわけであまりに良すぎて気持ちが入りすぎて書くのが難しい。ともかく今回は戦争です。何をおいても戦争。もう逃げ場が無い。刻々とせまる戦にハラハラドキドキの心理劇です。
 
 
先週の王政復古(官位を一等下げ、徳川の領地半分召し上げ)の後、慶喜公(小泉孝太郎)は大阪に下ると言う。そこに会津藩の熱血漢達は噛み付くように開戦をせまって容保公(綾野剛)に怒鳴られます。まさか一介の武士が元将軍に話をすることはないでしょうが、それもまあいいです。ドラマだもの。さてそれを受けて慶喜公は「わしには考えがある…秘密だけど」。

そして京の二条城の裏門(悲)から出て慶喜公一行と会津軍は大阪に向かう。暫くすると慶喜公は外国の使節に対して「やっぱり外交は徳川がやるから…」と宣言。海外を見方につけたようです。慶喜公が大阪で動かない限り戦争にはならない…それが彼の考えらしい。(…ところで急に慶喜公の髪が増えてます。伸びるの早すぎ…)

ところが、薩摩の西郷どん(吉川晃司)も黙っっちゃいない。薩摩はなんとしてでも徳川と戦争をしたいわけです。実戦で徳川をたたきのめして、今までの上下や規範、常識、ルールを全て書き換えるつもりでいるわけです。戦力には自信たっぷり。だからなんとしてでも戦争に持ちこみたい。かといって大阪の慶喜公に理由も無く大砲を打ち込むわけにもいかない。

そこで西郷どんの考えた案は…江戸で火をつける。江戸で騒ぎを起せば、そこから戦に火がつくかもしれないという作戦。そこで江戸に浪人を送り込んで悪さをさせるのですが、江戸は薩摩の策略にまんまと引っかかった模様。江戸の幕府軍が打倒薩摩で立ち上がるわけです。まず火が点いたのは(『たそがれ清兵衛』の)庄内藩。さあ戦はもう避けられない。

慶喜公もとうとう戦の決断をします。もう後戻りはできません。怒り狂った自分の部下=幕府軍の怒号に恐れをなした模様。

江戸からの開戦の第一報を聞いた慶喜公の「なに?」という声がなんとも弱々しくてびっくりした。うわーやっぱりこの人は弱腰なんだな…。その後も「今立ち上がらねばわしが(部下に)殺される…」 その言葉に容保公は愕然とします。くわーどうかな…だいじょうぶかなぁ…。

一方薩摩の大男二人は、それはそれはもう怖いです。吉川晃司さん、全然西郷どんとは似ても似つかないのに、西郷どんの大きさ、怖さをそのまんま演じていらっしゃいます。すごいです。超黒くて怖いのに圧倒的にかっこいいという…。

ぶっちゃけ慶喜公と西郷どんを比べるだけで、もう勝負はついたかな…と思えてしまう。その間に立つ律儀な容保公と会津藩士たち。配役といい、演技といい、演出といい、脚本といい、今年は本当によく出来てるなと思う。

みんなそれぞれがカッコイイです。容保公も会津藩士達も、慶喜公も、江戸の勝さん(生瀬勝久)も全員が真剣!! だからこちらもドキドキです。緊急事態の心理劇。慶喜公も容保公も部下も全員が大変な状況にわらわら言っている感じ。冷静に見れる状況じゃないです。登場人物といっしょになってこちらもこぶしに力が入ります。
 
 
そして結果は、林さん達(風間杜夫)の奮戦もむなしく、鳥羽・伏見の戦で幕府軍は壊滅(おっと…まだ後があるそうです)。林さん…(泣)。容保公も大泣きです。それに三郎君(工藤阿須加)、なんであなたはここにいるのよ。なんでわざわざやってくるのよーまだ二十歳そこそこでしょうが…どうしてどうして…(泣)。

ところでちょっと調べたら、幕府軍の人数は15000人。それに対して薩摩軍は5000人だそうです。うわぁああなんで負けるのだー?
 
羽・伏見の勝ちを見届けた薩摩の大男二人は「じゃあそろそろ(岩倉具視オリジナルデザイン)錦の御旗を出そうかのう…」と余裕です。怖い。京都では薩摩の戦勝を聞いて岩倉具視(小堺一機)と(復活した)三条さん(篠井英介)が喜んでます。

そのころ京に残っていた覚馬君(西島秀俊)は砲撃の音を聞いただけで、無謀にも一人「大阪に戦を止めに行く!(←?)」と家を飛び出し、敵に滅多打ちにされて捕まります。なにやっとるんだ。


平和な会津にも戦の話が伝わります。戦いの始まる前、女性達は諏訪神社へ幟を奉納して戦勝祈願。そこで八重ちゃん(綾瀬はるか)は、ライバル竹子さん(黒木メイサ)の気持ちを知り、彼女を自宅にも招いて銃を見せ、お互いに男勝りのはねっかえり娘同士、お友達になった模様。

さあ来週は鳥羽・伏見の後半だそうです…。
 
林さん…(泣)
 

2013年5月19日日曜日

徳川“おれはしらん”慶喜くんの画像で遊んでいたら…

 
つい手が滑った……徳川フロのぶ。
 
 
 
「会津君を呼べ…」
画像が削除されました

 
「会津君、ラーメン食べに行こうか…」
画像が削除されました

  
「こんどはどこ行く…?会津君…」
画像が削除されました
 
 

 
 
 

2013年5月16日木曜日

Toni and Ash - Say What?! (2013)


面白い。初期のプリンスみたい。


Toni and Ash - Say What?! (2013)

US iTunes, Released: Mar 06, 2013 ℗ 2013 Toni and Ash 



またまたアクシデント的に見つけた。トニー&アッシュさんはカリフォルニア、ロサンゼルスの姉妹だそうです。そういえば顔も似てますね。

かなりキワモノの感じが強くて、いったいぜんたいどの程度業界で知られているのかも分からないですが、ジャンルはオルタナをベースにしたPop/Dance/Electronic2010に活動開始。ティーンの頃になぜか社交ダンスのチャンピオンになった過去を持つ。いくつなんでしょうね

最初のアルバムはギター主体のロックアルバムだったそうですが、現在はdirty pop dance that is synth heavy with funk guitar(シンセとファンクギターで飾った猥雑なダンスポップス)に活路を見つけたらしい。

とにかく猥雑なのね。なにが出てくるか分からない面白さ。顔も強烈。でもねこういう顔は二度と忘れない。ビデオも肝が据わってる。ユーモアのセンスもいっぱい。妙に可愛いぞ。

音楽的にもかなり面白いです。とにかくまず頭に浮かんだのがプリンス。女性コーラスの使い方も音の響きも初期のプリンスに似てる。売れる前のプリンスもとんでもなくキワモノだったんですよ。意図的にセクシーで猥雑な声の使い方もプリンスにそっくり(だと私は思う)。Wendy & LisaVanity6あたりの声の使い方に似てる。今の若い女の子達がプリンスみたいな音楽をやるって面白いです。公式のYoutubeサイトに曲が沢山出てますが悪くないです。すごく才能のある人達かも。

現在Wikiにも出てないしご本人達の公式サイト以外の情報は皆無。地元LAでは生ギター1本でステージに立ってるみたい。まだアマチュアとプロギリギリのところにいるのかも…。このままキワモノで終わるのか、それとも業界に発見されるのか…ちょっと注目かも。

2013年5月15日水曜日

Perfume:アフロのっちの研究その2


画像が削除されました


ケバイです(笑)。

髪だけ合成したらすごく上手くいったので、それだったらメイクもやってしまおうと思い立った。面白かったです。

のっちはやっぱり大人ね。すんごく艶のあるいい女じゃないの…。オンナオンナしてます。彼女みたいに背が高くて手足が長い人っていうのはアフロ頭がかっこよく馴染むんですよ。このまんまDISCO QUEENでいけると思うわ。

こういうおもいきりをVOGUEなんかでやって欲しかったわけですよ。変身、面白いじゃん。

イノセントなPerfumeファンの方々からは苦情がきそうだけど、私は好きよ。いい女大人のっちはかっこいいわ…。

かわいいのっちが好きな旦那Aに見せると無言で固まってました。

最近アフロのっちや徳川フロのぶの写真を載せていたんですが…


2013年5月14日火曜日

映画『ルノワール 陽だまりの裸婦/Renoir』:人は何のために生きるのか

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Renoir2012年)/仏/カラー
111分/監督:Gilles Bourdos
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絵のように綺麗な映画です。
 
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あらすじ
1915年、74歳になった印象派の画家ルノアール。年々悪化するリウマチの療養のため、現在は暖かい南仏に住む。何人ものメイド(何人かは引退した元裸婦モデル達)やその子供達と共に暮らし、南仏の美しい自然に囲まれて日々裸婦を描き続ける。そこへ若い赤毛のモデル、アンドレがやってきた。女優を夢見るアンドレがルノアールのためにポーズをとる生活にも慣れたころ、第一次世界大戦の戦場で負傷したルノアールの息子ジャンが帰郷する。ジャンは21歳。将来映画監督を夢見る。さてこの父と息子、モデルの生活に何が起こるのか…。
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 大変綺麗な映画です。出来る限り印象派の絵を実写で再現しようとして撮ったんでしょう。南仏の暖かい光がとても綺麗。緑の木々をバックに花の咲き乱れる草むらに布を広げ、寝転ぶ裸婦が二人。まーほんとに絵のように綺麗。
 
風景が綺麗。光が綺麗。女の子達の裸が綺麗。肌が綺麗。おっぱいが綺麗、光の透ける赤毛が綺麗、光が綺麗。ルノアールの家が綺麗。テーブルに広げたお皿、果物、食べ物が綺麗。布が綺麗。カーテンが綺麗。女性の普段着のドレスが綺麗…綺麗綺麗綺麗綺麗です…。
 
あまりにも絵が綺麗過ぎて、それだけでほぉーっとなって楽しめます。まあよくこんな絵を撮ってくれたもんだ。至福です。決して眠くならなかった…。
 
というのもこの映画、ぶっちゃけそれ以外はかなりぼーっとした映画なんです。抑揚が無い。事件が無い。キャラクターに踏み込むことも無い。男女の熱情を画面に写し込む訳でもない。まるで年老いたルノアール御本人のように、どこか全てを悟った老人の目線のように淡々とストーリーが進む。監督に力が無かったのか、それとも意図的なものなのか…分からないけれど、とにかく静かな映画。
 
たぶん退屈だと思う人が多いと思います。これは眠くなってもしょうがないと思う。
 
 
 ネタバレ注意
 
 与えられた設定はかなり大きなドラマを期待できるんです。年老いた有名な芸術家。リウマチで体中が痛む。彼はもう人生の先が長くない事を分かっている。それでも絵を描くことを止めようとはしない。まるで生命にしがみつくように若い女の裸を執拗に描き続けるのは、美を描くことだけが生きている証だからだ。美しさを留めたい。生きている間にこの世の美を描きたい…。
 
そこへ現れた若いモデル。ベルベットのような白い肌。ルノアールに「あの胸をもう一度見れるのなら腕を切り落としてもいい」と言わせるほどの美。
 
そしてそこへ帰ってきた21歳の息子。戦場から負傷して帰って来た彼が見るのは、南仏の光の中でまどろむ裸婦達。こんな状況でドラマが生まれないわけがないんです。
 
 
当然のことながら、息子ジャンとアンドレは恋に落ちるわけですがこれが一番の問題。この二人、化学反応というかケミストリーがゼロです。いつの間にか好きになったらしいし、いつのまにか親密になったらしいし、いつの間にか将来を語る仲になっている…。全てがあたりまえのように淡々としてます。まだまだ世の中が今では信じられないほどガチガチに古風だった1915年、21歳の男の子が父親のヌードモデルと恋仲になる…ためらいや恥じらい、とまどい、やっと結ばれた喜び、(嬉しい嬉しい嬉しいよ的な)情熱、狂乱、至福、そして見えてくる現実…等というような感情の起伏が全く描かれていない。
 
もっともっとドラマになったはず。年老いたルノアールさんが淡々としているのはいいんです。けど、20代前半の男女の話であの単調さはなかろう。全くリアルじゃない。どうしてなんですかね。あまりにもサラッとし過ぎているんで、意図的なのではないかとさえ思えてしまう。女性の裸も惜しげもなく沢山出てきますが、エロな感じは全くゼロです。
 
私は個人的には絵が綺麗なだけで楽しめたので、決して飽きることはなかったのですが、これだとストーリーの盛り上がりが無さ過ぎてダラダラとした印象は否めない。監督の意図がどのあたりにあったのかは興味深いところ。
 
 
ただし、最後にほんの少しだけフランス人の好む思想らしいものはチラッと見えました。それが救い。もしかしたらこの映画はこれを言いたいだけの映画だったのかもと思えるシーン。
 
傷を治したジャンが戦場に帰るといい始める。
 
恋人のアンドレはジャンを止める。「あなたはもう戦場にいかなくてもいいのよ。私を置いていくの?一緒に語った映画の夢は?どうして私のためにここにいてくれないの?」
 
老いた父ルノアールもジャンを止める。「ここの、この美しさに囲まれていて君はまだ戦場なんて地獄に行きたいのか?どうしてそんなものに命を賭けられるのか?」それにジャンは答える「国が戦っている時に、親父は毎日女の裸ばかり描いているなんて…。」ルノアール「人生は美しさが全て。これだけが生きる理由に値するものだ。」(意訳です)
 
ここでちょっとジーンとくるんですね。ジャンは真面目な青年。お国のために自分の命を犠牲にすることがなによりも大切だと信じてます。友人達が戦場で若い命を落としたのも見てきたわけです。自分だけが南仏で裸の女に囲まれて幸せでいるわけにはいかない…。そんな真面目な青年を、恋人と老いた父はそれぞれ全く別の理由からひき止めようとする。
 
アンドレはただただ女性らしく「あたしを置いてかないでよ~。戦争と私とどっちが大切なの?あたしにきまってるじゃないの…戦場に戻るなんて…馬鹿じゃないの…」大変自分勝手な意見。でもある意味正論。
 
老いた父は「人の人生は短い。自分のたった一度の人生なのに、天の与えてくれた美しさを受け止めて楽しむ事をせず、ただ人を殺しに行くなんてどういうつもりだ。戦争なんて君が行かなくてもいつか終わる…。そんなものに大切な命を懸けてどうするんだ…。」(意訳です)
 
ジーンときた。絵のように美しいながらも、話としては退屈な映画に、ここではっとさせられる。あ…この監督はこれが言いたかったんだろうか…。フランスは芸術の国。生きる意味をいつも考えているような国。ぼんやりとではあるけれど、たぶんこれがこの映画の意図。悪くないです。いやとても好き。
 
そんなわけで一見絵を再現しただけのような、ぼーっとした映画ですが、決して嫌いではない映画。見てよかったです。とにかく美しい。
 
余談ですが、大量生産のプラスチックの日常品が発明される前の時代の人の暮らしというのは、本当に美しいなと思う。
 
 
追記:ところで、アメリカではこの美しい平和な映画がR指定。18歳未満禁止の指定なんですが、何がいけないんですかね…おかしいよね。おっぱいがいけないんでしょ。いいじゃないか…女の裸。これエロなんて全然無いのに。おっぱいの何がいけないんですかね。この国、暴力シーンにはかなりゆるいのに、どういうわけかおっぱいは異常に厳しく取締まるんだな。間違ってると思います。



2013年5月13日月曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第19回「慶喜の誤算」


2回見ました。
 
最後のナレーション「戦が始まろうとしていた…。」角場で降り始めた雪を見上げる八重ちゃん(綾瀬はるか)は静かに銃を構える。…痺れる演出。ドキドキです。
 
 
このドラマは本当に面白いです。
 
私はこの時代の歴史が苦手で殆ど知識がないのだけれど、このドラマでは毎回勉強させてもらってます。私のような無知なものには、この時代の歴史は大変難しい。理屈だけでは説明の出来ない感情を交えた政治上の取引は、本で読んでも分かりづらいからです。
 
新しい世界を切り開こうとする意志。古いものを壊しながら突き進もうとする強い熱情は、史実を連ねた文章だけでは分かりづらい。しかしその時代に生きた人物達の気持ちを理解しなければ、右に左にめまぐるしく変わり続けるこの時代の政治の状況は非常に難解。
 
例えば今回、御所の警護に入った薩摩の軍。既に薩摩と長州が連合で政治を回し始めている今の状況。3年前に蛤御門で御所を守った会津は今回は門の外。こんな事実だけでも素人には大変分かり辛い。この時代というのは、誰かの突然の死、ほんの少しの勘違い、ちょっとした行き違いなどで、政治的な状況がガラッと変わってしまう…。
 
いつもこの時代のドラマでは、いつのまにか状況が分からなくなって、とりあえず話を追ってなんとなくドラマを見る状態になってしまうのが常なのですが、今回はがっつり食いついて見てます。無茶苦茶面白いです。ただでさえ複雑な政治状況を、個々の人物達のリアルな感情を織り込んで人間のドラマに仕上げている脚本は本当にすごいと思う。人物達の気持ちが理解できるからこそ史実に納得が出来る。だから分かりやすい。
 
史実そのものが複雑な状況なので、一場面の尺を長くとることも許されないような内容なんです。だからドラマとしてはどんどん高速で進んでいるのも事実。慶喜公の焦りの表現など、顔のワンショットだけで終わらせたりしてる。だけどドラマとして全体の流れ=当時の危ない空気が感じられるんです。その上、京だけでなく会津の八重ちゃん達の様子も織り込みながら状況の変化を語っていく上手さはほんとにすごいと思う。
 
とんでもない時代の大きな流れに、この時代に生きた人々が飲み込まれる様子を、まさに目撃しているような気持ちになります。このドラマは本当に面白い。
 
 
そんなわけで今回は、慶喜公=幕府がどんどん力を失っていく話がメイン。大政奉還を受け入れた後の慶喜公はどうなった…。
 
薩摩が3000の兵を率いて京の御所のすぐそばに陣取ったため、それを懸念した慶喜公(小泉孝太郎)は朝議を欠席。容保公(綾野剛)も共に欠席。その間、長州藩の毛利親子が復権。翌朝から薩摩軍は御所に入って警護をすることになる。
 
岩倉具視(小堺一機)も復活。王政復古の大号令にて、摂政関白と幕府を廃絶。政は総裁、議定、参与にて行うことが決定。これからは天皇中心の政治で行くことを宣言されてしまう。
 
御所では初の会議。慶喜公と容保公はまた欠席。土佐藩の山内容堂公がそのことで岩倉さんを咎めると「慶喜はあやしい。あいつは官位を辞し領地を朝廷に返上するべし」。怒った容堂公が「政権を我が物にするのか」と問うと岩倉さん「これも帝のお考え…」。結局容堂公も薩摩の西郷どん(吉川晃司)の「邪魔するものは刺し殺せばよか…」で黙らされてしまう。うわー怖い…。
 
結局、慶喜公は官位一等を下げ、領地の半分200万石を召し上げられてしまう。うわーこれはまるでいじめやないか…慶喜くん…。
 
そんな状況でも慶喜公は表情も変えずに「まだまだ手はある…」と嘯いていらっしゃいます。だいじょうぶなのか…このお方。兵を率いて大阪城へ行くらしい。容保公も一緒に…あー心配。
 
 
今回岩倉さんが言った台詞「王政復古や。2500年も遡ればたかが300年の徳川など一息に吹き飛ぶわ…全部壊してイチから日本を作り直す…。」←こわい…。
 
薩摩はあいかわらず戦争イケイケムード。御所の警護に入ったらもうこっちの勝ちという感じでしょうか。ちょうどこの頃土佐の坂本龍馬が暗殺されたそう。
 
一方会津藩は、大政奉還のショックから立ち直る間もなく、薩摩の戦争イケイケムードを感じ取って「いざとなったら会津から全軍上洛出来るように準備せよ」とのこと。出陣です。会津藩全体が暴動寸前まで怒り狂ってます。そりゃそうだ…。国許の会津では頼母さん(西田敏行)が「さっさと京を引き上げて会津に帰ってくればいい」と神保さん(津嘉山正種)に告げるものの、神保さん「都ではその正論が通らん…」
 
覚馬君(西島秀俊)の目はますます見えなくなってきてるようですが、肝っ玉の据わった小田時栄さん(谷村美月)という若い娘がお世話をすることになったらしい。覚馬君に優しい林さん(風間杜夫)。新撰組は幕府が無くなってから自己の存在理由を自問して苦しんでます。今まで何のために流した血なのか…これからどうなるのか。
 
会津での八重ちゃん達の耳にも京の状況が伝わってきました。状況が分からないために皆不安です。幕府がなくなったら会津はどうなるんだ…? 京では何かが起こっているに違いない。会津に何が起こるっつんだ。何もさわぐこたぁねぇ…。そんな中、八重ちゃんは一人黙々と銃の練習をする。
 
さて来週も一秒たりとも目が離せませんね…。ドキドキです。ほんとに心配。
 
ところで余談だけれど、すっかり小泉慶喜公のファンになっちまいました。ツルッとした頭とチョンマゲがステキ…綺麗なお顔…どうしよう…公式ページでは新しくインタビューが出てますよ。公式の画像を保存しようとしたら出来ないぞ…なんでや…?