能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

能登半島地震 ─ 寄付・支援情報

この度の能登半島地震で 被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。 一日も早い復興をお祈りいたします。 ★NHK による様々な支援情報 能登半島地震 義援金・支援金の受け付け始まる 窓口まとめ 【随時更新】 https://www.nhk.or.jp/shutoken/ne...

2012年4月9日月曜日

NHK大河ドラマ「秀吉」鑑賞終了!


ネタバレ注意


とうとう見終わった。大変満足です!

しかし内容は最後が近づくにつれてかなり薄くなってしまっていた。スケジュールが合わなかったのか、有名な史実を並べただけの構成になってしまい、ストーリーとして破綻してしまったのかも。心理描写もあるのだが、急ぎすぎたせいで秀吉の人格も行動も辻褄があわなくなっている。これは惜しい。やはりあと3ヶ月あれば…と思う。しかし史実の秀吉の行動を考えれば、やはり気持ちのいいドラマ化は大変難しいのだろうと思う。あまり酷い話も見たくないもの。

それにしても、晩年のおねを演じる沢口さんは素晴らしかった。こんなに表情豊かに演技をされるとは…。悲しむおねを見て悲しくなった。若い頃のおねと最後の頃のおねはまるで別人だ。あれだけの年齢の差と心理状態の違いを演技で表現されている。すごいと思う。

ところで、五右衛門の釜茹でだけは、あまりにも唐突だ。母ちゃんが亡くなってから何の前振りも無くいきなり釜茹でだもの。時間が無くなったから、有名な話だけをむりやりねじ込んだ感じだ。それから、この三成もあまりに酷い。そもそも真面目すぎるぐらいの人なのに、あまりにも悪者すぎる。この五右衛門釜茹での回だけはとんでもない茶番。五右衛門とおたきのキャラが好きだっただけに残念。とりあえずこの大河ドラマの大ファンとして正直に書いておきたい。


最終回は、出演者全員に対するお疲れ様でしたの回。1年間続いたドラマの最後なのだ。こういうのもいいなと思う。秀吉のその後のいろんないろんな醜いことを全部すっ飛ばして辞世の句だったけど、日に向かって走る最後は感動した。竹中さん、ありがとう…。それにしてもこの最後の回だけ、画面の印象(奥行き?)が何故か映画のようだった。どうしてだろう…。

一年分を一気に見たのでちょっとお腹いっぱいだ。でもほんとに楽しかった。面白かった。このドラマのおかげで、この頃の歴史をちょっと調べたのも楽しかった。またもう一回最初から見始めそうだ…(笑)。





2012年4月8日日曜日

NHK大河ドラマ「秀吉」その後の秀吉


ネタバレ注意


茶々を側室にしたあたりから、秀吉は変わり始める。この大河ドラマ、一般的には本能寺の変までが傑作で、後は失速したと言われることが多いようだ。確かにそんな印象は否めない。信長の人気で本能寺の回の放送が数回後ろに送られたと聞いている。そのせいかその後の回は足早に過ぎる。史実を克明に追うというよりも、史実に沿った秀吉とその家族の心理劇になっている。戦の場面は一切ない。小牧・長久手の戦いも、九州攻めも、小田原攻めも、全て屋内の場面だけだ。戦国時代なのに室内シーンだけになってしまった。これが失速したと言われる第一の理由だろうと思われる。

史実の秀吉も、出世の階段をがむしゃらに駆け上がっているときは面白いが、山崎の合戦の後、家康との対決あたりからだんだんと人間的な面白みが無くなってしまう。関白を名乗るようになってからの彼は、ごり押しの腹黒い策略家だ。そんな彼に振り回される家族もあまり幸せそうではない。涙も多い。若い頃に一緒に働いた武将達も皆去っていき、(このドラマでは悪役の)石田三成が秀吉を要らぬ方向へと導いていく。華やかな合戦のシーンもない。秀吉は黒くなっていく。これでは見ていても楽しくない…。

しかし、このドラマの元々の意図はそこだったと思うのだ。

このドラマの前半は、皆に好かれるイイ奴が出世していく話。皆でワイワイ喜んで見て楽しめる話だ。しかし後半は180度の方向転換。天下統一を成し遂げた秀吉。誰も出来なかった偉業だが、その偉業はあまりにも大きすぎた。ドラマの後半は、ありえないほどの偉業を成し遂げた人間が、自分の成功の重さに押しつぶされていく話なのだ。

秀吉は誰も持てなかった最大の権力を手に入れた。…がその権力は脆いもの。しっかりとした跡継ぎもいない。この秀吉、あれだけの成功者なのにどこか自信がないのだろう。自分の築き上げた巨大な城に眠りながら、いつ火事になるか、いつ石垣が崩れるかと不安で不安でしょうがないのだ。その不安の火に三成が油を注ぐ。不安の火は広がるばかり。強欲な三成の行動はそれまでの大切な友人達を秀吉をから遠ざけていく。昔一緒に働いた武将たちも皆年老いて引退した。秀長の死。利休も死に追いやられる。最愛の妻おねも母なかも家族も全て脇に押しやられる。少しずつ少しずつ秀吉の周りから人がいなくなってしまうのだ。これは悲しい。映画『ゴッドファーザー Part』を思い出す(あの映画はⅡがあるからこそ傑作)


この『秀吉』の後半、そんな秀吉の心理ばかりを追ったドラマなのだ。戦いの場面は一切無い。本能寺の回のころ、あれだけ高松城水攻めの交渉に時間を割いたことを考えれば、違いははっきりしている。時間が足りなかったせいで、全てが足早に過ぎる構成になってしまった。時間さえあれば、九州攻めも小田原攻めも映像として挿入することができ、歴史ドラマとして、また重厚な心理劇としてすごいものになった可能性もあったと思う。もし、このドラマを年末に打ち切るのではなく、翌年の3月ぐらいまで引き伸ばして時間をかけられれば…と思うととても残念だ。非常に惜しい。




NHK大河ドラマ「秀吉」秀吉と茶々


ネタバレ注意

秀吉と茶々。この大河でどんな扱いなのかは非常に興味があった。茶々にとっての秀吉は、自分の伯父の家臣。若い娘ではあっても、元々は自分の方が格が上であることは解っている。それに秀吉は下賤の出自。変わり者の伯父に拾われて、幸運にも農民から大名になった意地汚い成り上がり者だ。ルックスも猿のよう。おまけに母、市の嫁いだ柴田勝家は秀吉その人に落とされた。母は義父と自害する。秀吉に殺されたも同然だ。茶々にとって秀吉は母の仇なのだ。母は秀吉のもとに下ることも出来ただろうが、そうしなかった。それは秀吉のような者に身を寄せることが屈辱だったからだろう。秀吉のもとに下るくらいなら死んだ方がましということだ。茶々はそんな母を見ている。
このドラマでも母は死ぬ直前に茶々にこう言う「美しいわが娘よ、その美しさであの猿を殺してしまえ。」この言葉、どのようにでも解釈できる。史実の結果を既に知っているのだから、この言葉がどのようにドラマとして料理されるのか興味があった。


これは参った。こんな演出をするとは思わなかった。
このドラマの茶々、若い松たか子さんが演じる。実はこの女優さんの演技、ほとんど見たことがない。近年、映画作品で主演女優賞を総ナメしたことを聞いている。上手いのだろうとは思うがとにかく想像ができなかった。いやー参った。こんなにすごい女優さんだとは知らなかった。この時の彼女は19歳。若いのにこんなに実力のある女優さんはめったにいない。末恐ろしいとはこういう人の事を言うのだろう。脚本もすごいのだろうと思うが、この天性の女優ぶりには舌を巻く。あーびっくりした。思わずまたしつこくブログを書いてしまう。


この茶々は非常に若い。ちょっと影があるようだが、普段は明るく無邪気に振舞うことのほうが多い。育ちが良すぎるのだろう、口調にも遠慮がない。まっすぐな性格で、何事にも臆することがない。視線が非常に強い。黙っていると何を考えているのか分からない。どんな相手も真っ直ぐ正面から見つめる目線は礼儀を欠く程だ。あの信長の姪であることから来る絶対的な自信だろうか。この怖いもの知らずの若い娘、あまりに松さんにはまっていて「あー梨園のお嬢様だからこんなオーラが自然に出るものなのだろうか」と思った。
時は過ぎ、この茶々、石田三成に心を寄せはじめる。そうか秀頼は三成の子か?と一瞬思わせる。だがそうではない。この茶々の心理、非常に複雑なのだ。そもそもは興味本位。恋に恋する娘なのだろう。この自信に溢れた美しい若い娘は自分の魅力をよく解っている。そんな自分の魅力を試してみたくてしょうがない。城の中の生活なんて退屈なのだ。三成はたまたまそばにいた。茶々は19歳、三成は28歳。ハンサムなのも都合がいい。ちょっとステキな年上の男性なのだ。
しかし彼女はただの若い娘ではない。母の遺言もある。自分の政治的な価値ももちろんわかっている。秀吉は時の最大の権力者だ。秀吉との運命も大方理解しているのだろう。だがそんな年老いた秀吉との関係は楽しいわけがない。目の前にいるのは若いハンサムな三成。ここで、もし三成と既成事実を作ってしまえば、そんな運命から逃れられるかもしれない。ただ三成には政治的な地位も力もない。そんな小物に自分から動きたくはない。でももし三成が動いてくれたら…。この娘は迷っている。三成は真面目な堅物だ。茶々は、彼が彼女に(簡単には)手を出せない事を知っている。そんなことを解っているからこそ三成を惑わせる。「もしかしたら…。」ああ若い娘はなんと残酷なんだろう(笑)。
この松さん、小悪魔美女オーラ全開なのだ。びっくりだ。この娘は危ない。若い娘の絶対的な自信で真田三成を誘惑。三成くんはタジタジだ。松さんの実年齢はこの時19歳だが、36歳の真田さんがドキドキしているのが手に取るようにわかる(笑)。大河ドラマでこんなシーンがあったなんて。見ものですよコレは。


さて、その後秀吉とはどうなったのだろう。この茶々、小娘なのに誰に対しても人を食ったような振る舞いをする。秀吉に対しても同じ。秀吉のことを「かわいい」などと正妻おねの前で言ったりする。困ったものだ。この時点で秀吉は、彼女の事を可愛い娘としか思っていない。家康の息子との縁談の話が出たときに初めて逆上し「茶々はどこにもやらん」と怒鳴りつける。この時秀吉も自分の激昂に驚いたかのようだ。
さてその後秀吉は三成の計らいで、夜寝室で茶々と二人きりにさせられる。さてここだ。どうなるのか?この時点まで、秀吉は茶々を娘としてしか見ていない。このドラマ、この時点までは善人秀吉のドラマなのだ。視聴者に嫌悪感を抱かせることなく、史実どうりに茶々と親密になる話を進めることができるのだろうか…。
結果は驚くべきものだった。まず二人の会話。突然、茶々が「お情けを下さい」と言う。秀吉は馬鹿ではない。「お市様に猿を殺せと言われてきたか。」「はい」と茶々。そこで、はっとさせられる。この娘、どうやら心を決めたらしいのだ。
母の仇を討つことが彼女の生きる理由であること。それは避けられないさだめであること。(言外に匂わせるだけであるが)母の仇を討つとは秀吉の女になること(この意味の詳しい説明はしていない)。目には大粒の涙がこぼれ出して止まらない。死んだ母に言いつけられた使命。出来なければ自害するしかない(それくらい母の意志は大きい)。でも若い娘個人としてはいやでたまらないのだろう。それとも運命に逆らえなかった悔しさだろうか。もう後戻りは出来ない。それが大粒の涙。そこに秀吉が心を動かされる。茶々の心を助けるべく茶々を受け入れるのだ。これなら秀吉は、色欲に駆られたいやらしいオヤジではない。このストーリー展開には仰天させられた。


その後、茶々の寝室から出てくる秀吉。母なかは本気で息子を諫める。いいかげんにせよと。そこで秀吉の顔が変わる。急に機嫌が悪くなる。その直後の三成との会話は全く茶々のことと関係ないのだが、秀吉の表情から彼の心が見えてくる。この男は後悔している。茶々と関係をもったことを非常に後悔しているのだ(もちろんこのドラマの中だけのこと)。このドラマの秀吉、破天荒ではあっても、道徳心は大変強い人として描かれている。簡単に道徳的な常識を覆すような人物ではない。上司には忠実な部下だし、友人を故意に裏切ることだってない。本能寺の変の後でも光秀を討つ正当な理由を見つけるまでにかなり時間がかかった人だ。そんな人だからこそ、この茶々との関係も単なる「よかったね」ではすまされない。
秀吉は茶々の心を救うために彼女を受け入れた。一瞬の心の迷いだ。だが、孫と言ってもいいほどのこの娘(32歳年下)は、あの主君信長の姪だ。お姫様なのだ。「自分は彼女を大切に守り育てる父親であるべきだった。」この時の秀吉は51歳。どんな理由であっても、この誠実な秀吉にとって主君筋の姫君と関係を持つことは大変なタブーなのだろう。後悔で頭がいっぱいなのだ。「道を誤った…もう取り返しがつかない」そんな表情だ。これは参った。こんな設定にするなんて(これは私の個人的な解釈。秀吉もその後は後悔したことなど忘れてしまう)。それに大陸出兵などというとんでもない構想もその後の迷走も、こんな小さな心の迷いから始まったとも言えるのだ。実際にこのあたりから秀吉はおかしくなる。大変だ。


私の脳は、完全にこの大河ドラマに参っているので、もう何があっても文句を言えない状態だ。すべてを深読みして、ああそうかそうかと無理にでも納得して喜んでいる。番組の放送当時も茶々の洋装が賛否両論だったりしたようだが、あれにもいっさい文句はない。(普通なら失笑ものの)あの洋装シーンで、松さんの体当たりの演技に圧倒された。演技がよければ衣装なんてどうでもいい。むしろ若い娘の心理描写としては大変面白いものになっている。
それにしても、秀吉をあくまでも善人として描くこの脚本には驚かされる。こんな設定はもちろん史実ではないだろう。史実の秀吉は好色で、本来なら手の届かなかった格上の女性達を次々と自分の側室にして喜んでいるような(ある意味)小さい男だ。他の多くの側室達と同じように、茶々だって自分の権力に任せて言いなりにさせた戦利品のひとつでしかないだろう(と私は思う)。
しかしこの善人秀吉、これでいいと思う。フィクションとして面白い。そもそも史実どおりに再現したら、この後の秀吉の暴君ぶりなんて放送禁止ものらしいのだ。それに400年前の個人の正確な心理状態の記録なんて一切残っていないのだから。ドラマの脚本では、過去の人物の残された行動の記録、手紙などを元に、作家、脚本家が、ドラマの展開に合うように人物像を作り上げればそれでいいのだ。納得できるのなら、秀吉が善人であろうと悪人であろうとどちらでもいい。この話は(この時点までの)秀吉を見事に善人として徹底させている。かなり強引だがすごいと思う。



2012年4月4日水曜日

最近のPerfume:ピュレグミCM「コミュニケーション」


新曲のカップリング曲、「コミュニケーション」を使ったCM見ました。うひゃー変な歌(笑)。イヤいい意味で。妙に可愛い。溢れる中田さんの才能は予測不可能。どこかで聴いたような…これはレゲエ?かと思ったけどちょっと違う。ネットの情報では中世ヨーロッパ風???いろいろと混ざってるらしい。文字通りフュージョンか…。中田さんすごいな。これカップリングなのでないと思うけど、 PV作ったら面白いと思う。しかしどこかで聴いたようなって、何の記憶だろう…。

Perfume3人も相変わらず忙しそうです。それにしてもピュレグミお披露目会見での彼女達のスタイルのよさは異常。かしゆかの背伸びたかも? 首が異常に長い気がする。彼女のバランスはバービー人形と同じなんじゃないか…。顔が異様に小さい。身長161cmらしいけど、バランス的には170cmくらいの人に見える。そもそものっちとかしゆかの足が長すぎる。あ~ちゃんの笑顔は国宝級に華やかだし(彼女は間違いなくスターの顔)。努力も人一倍してきた彼女達だけど、体形などいろんなことにも非常に恵まれていると思う。全員のルックスがあれだけ華やかに揃うなんて、グループとしての運もあったんだろう

CMのダンスもますます素晴らしい。強力です。最初にCM見たときは、早送りかと思った(笑)。いやほんとほんと。それぐらいすごい。


追記;この曲のどこかで感、わかった。レゲエと Ievan Polkka。








2012年4月2日月曜日

Perfume グローバルサイト「踊らせてみた動画」私感


Perfume Global Site から公開されたMotion Capture Data を使った「踊らせてみた」動画、いろいろと出てきましたね。職人さん達、お仕事速いです。すごいなー。

可愛いのから、キモ可愛いもの、爆笑ものといろいろですが、やはり初音ミク関連、その他のアニメ系キャラ関連はレベルが高いです。たった2.3日なのに、もう背景まで入った完成されたアニメーションになってます。すごいな。

アイデアもいろいろ。ちょっと見ただけでも:
小さいおじさん、マッチョピカチュー、ケンタウルス(爆笑)、アシモ君、2次元の中年夫婦とおじいさん、ガチャピン&ムックと修造、ひとりで踊るゴラムみたいな裸の人(?)、2体の手作りお人形、マッシュルームみたいなお人形、さまざまな箱型の人形、綺麗な女性、ひとりのっち、肩の外れた人(爆笑)、リボン状、ネオン状、積み重なった写真……etc. ほとんど日本人の作品ですね。さすが。

海外勢はまだまだStick Figure(棒人形)の域を出ていません。数も少ないし。これからなのかな。どの動画か忘れたけれど、英語のコメントで「私キティちゃんで見たい」とリクエストもされてました。これから、Macのドナルド、カーネルサンダース、中国の雑技団風とか、ロシアのコサックダンス風とか、英国の衛兵とか、キティちゃんとかいろいろ出て来てほしい。

惜しむらくは、これらの動画非常に見つけにくいこと。名前も任意に付けられているので「Perfume global site」「Perfumeグローバルダンス」「Perfume Motion Capture data」「Perfume Global Motion」…等などバラバラ。いつかこれ専門のチャンネルを作って欲しいな。それとも、オフィシャルにしてしまうと萎縮してしまうから、動画サイト上で自主拡散したほうがいいのか…。考えどころですね。オフィシャルにはリンクさせないのかな…。これやると海外からも投稿が増えると思う…。

それから、そろそろ実写でファンの方々が踊ってるのを見たい。どこかにありそうなんだけどな…。

ともかく色々と楽しみです。



2012年4月1日日曜日

NHK大河ドラマ「秀吉」本能寺の変-4



このドラマ、脚本が、信じられないほど素晴らしいのだ。この本能寺にいたるまでの前二十数回、全て無駄が無い。猿のような若い頃の秀吉が一つ一つ成長していく様子、それを見守る信長、健気なおね、優しくユーモラスな母なか、そんな秀吉の家族と対照的な明智家の冷たい家庭。信長がなぜこれほどまでに光秀を嫌うのか、何度も何度も回数を重ねて二人の関係を見るにつれて納得させられるのだ。「本能寺」は避けられなかったと。あの二人は合わない。水と油なのだろう。学説では、この光秀の本当の意図が今も謎なのだそうだ。だからこそ、人物の人となりを決め、しっかりと筋立てをすれば、ここまで人のドラマとして輝く話にすることが出来る。平均視聴率30%というのには、はっきりとした理由があるのだ。

DVD完全版第弐集では、制作統括の西村与志木さんがコメントを寄せていらした。当時、暗い世相を元気付けるような大河ドラマを作りたかったこと。無名に近かった竹中さんを主役に据え、その彼が瞬く間にスターになっていくのを見たこと。この話が家族の物語であること。光秀の悲劇は、主君信長に母を事実上殺されたことから展開していったことが基本の流れとしてあったこと。いつもスタジオの外のソファに座って、竹中さんと長時間芝居について話し合ったこと。俳優、スタッフともに情熱を持ってこのドラマを作っていたことが、このドラマの核になっていると語っていらっしゃる。みんな真剣だったのだ。物を創るものにとって、ほんとうに幸せな制作現場だったのだろうと思う。

こんなドラマを見たら他の時代劇が霞んでしまう。この本能寺の変の前後だけでもDVDを買う価値があった。こういう時代劇が見たかった。過去のものではあっても、こんなドラマを作ってくださった制作の方々、熱演をされた俳優の方々には心から感謝したい。この作品はこれから何度も見直すだろうと思う。■




2012年3月31日土曜日

Perfume グローバルサイト Motion Capture Data公開



なんと、グローバルサイトでも動きがあったんですね。最近のPerfume関連は忙しい。素晴らしいです。さて、私にはよく解らないこの「Motion Capture Data」の公開、これでこのデータを使って誰でもPerfumeグローバルダンス動画が作れるらしいですね。面白いなー。これ偶然なんだけど、つい先日のエントリーでこれに関係のある事を書いたので、稚拙ではあるけれどもう一度浮上させたい。「Perfume日記」にも入れちゃおう。Perfume関連は途中から。


今回のデータダウンロードでますます広がるだろうと思われるのがこの二次創作(すでに昨日Youtubeで小さいおじさんが踊ってました(笑))。こういう巷のPerfume遊び、もともとファンの方々が集まって趣味で勝手にやってたことなのに、今回Perfumeのオフィシャルの側が、オープンに「もっとやりなさい」と言ってくれているのだ。その名もPerfume Global Site Project 001。これはすごい。宣伝効果として期待できるということなのか。日本ならではのマーケティング戦略? 海外からも「踊らせてみた動画」が増えるのか? ひゃーこれは面白いことになったぞ。

前述のエントリーで、こういう同人的二次創作は、たぶん日本が一番だと書いた(私が海外の作品を見つけられなかっただけで、まさかニャンキャットだけじゃないと思うが)。今回のデータ公開で、こういう日本人のサイバー空間遊びをオフィシャル側が認識し、「著作権が云々…」と敵視するのではなく味方として取り込み、「ファンの遊びも全部まとめて、Perfumeという日本独自の「作品」として海外にも売っていこう。」「そんなPerfumeファンの遊び場に、海外のクリエーター達もついでにお招きしよう」という、とんでもない構想が見えてくる。うわーハイレベルだな。みんなついていけるんだろうか。今回のPerfume海外展開、内部にすごい方がいらっしゃると見た。ひゃー恐れ入りました。


なんだかいろいろと面白いことになってきた。

追記:ところで、Spring of LifePVのコメント欄、日本中、世界中から大絶賛じゃないですか。みんなこんなPerfumeを待ってたんだな…。
Perfume愛されてます