2018年7月10日火曜日

NHK プレミアムドラマ『弟の夫』全3回・感想








これもちょっと前に日本語放送TV JAPANで放送になったものを録画。全3話。日本での放送は201834日から318日まで。


いやーいい話でした。ほのぼの。一に把瑠都さん、二に把瑠都さん、三に把瑠都さん…という感じでした。把瑠都さんが素晴らしかった。
 
故・高倉健さんが「俳優は生き方が芝居に出る」とおっしゃっていたことを思い出した。このドラマの把瑠都さんは、演技に彼のお人柄…暖かさや優しさが溢れ出てましたね。まー本当に暖かい表情をなさるのね。それがドラマを見ていて一番の楽しみになったほど。
 
特に把瑠都さんのマイクと夏菜ちゃんとのやりとりが微笑ましい。いいシーンが沢山ありました。夏菜ちゃんが大きな熊さんと遊ぶように嬉しそうで可愛かった。
 
 
このお話は、主人公・折口 弥一の家に(カナダに住んでいて亡くなった)ゲイの弟・涼二夫だと言う男・マイクが訊ねてくる…という同性愛者のテーマを扱った作品。しかし話が展開していくにつれて普遍的な家族の物語になってましたね。
 
最初、弥一はマイクに対して不信感を抱いている。ところが娘の夏菜ちゃんがまずマイクさんを大好きになってしまう。そこから弥一の心も溶け始める。「同性愛者だから」と頑なだった弥一が少しずつマイクと打ち解け、最後にはマイクを守るために世間(学校の先生)に立ち向かう。マイクを理解できたことから弟・涼二への愛を思い起こし、その頃にはマイクも弥一の大切な家族になっていた。
 
 
子供はやっぱりすごいな。子供は偏見もなく「いい人」だと思ったらすぐにお友達になれる。把瑠都さんのあの優しそうな表情を見ていると、夏菜ちゃんがマイクさんの事を大好きになるのもわかりますね。このドラマは夏菜ちゃんの存在も大きい。
 
3話の中には、マイクを自然に受け入れる夏菜ちゃんのママ、マイクに興味津々の結姫ちゃん、それを警戒する結姫ちゃんの両親、ゲイである事を悩む中学生の男の子、そして涼二の高校時代のゲイのクラスメート…など様々な人々が出てきますが、全ての事柄が穏やかにストーリーに盛り込まれていたのもよかった。
 
マイクさんがいつもにこにこしていて何があってもとことん穏やかないい人で…、彼のおかげなのか、ドラマ全体に全てのことを(偏見も含めて)優しく包み込むような暖かさが流れてました。
 
最後にマイクが家族をつれてやってくるエンディングもいい。外国人と結婚した者から見ると、このドラマは「外国人が大切な家族になる」という話でもあるよなぁと思う。本当に暖かいいいドラマ。Feel Good Story。いい話です。
 
 
ところで把瑠都さんは、今年の5月、故郷のエストニアに帰国なさったそうです。なんと…びっくり。母国エストニアの国会議員になるんだそうです。もう日本で俳優さんとして拝見できないのは残念ですが、母国の国会議員のほうが大切ですね。どうかお元気で。日本に来てくださってありがとう