2018年5月30日水曜日

映画『Trip To Spain』(2017):旅漫才




 
 
 
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The Trip to Spain2017年)/英/カラー
108分/監督:Michael Winterbottom
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週末に見た映画。
 
どうもこのところ映画館で映画を見ようと思っても面白そうな映画がない。マーベル・コミック・シリーズもいいんだけれど(以前も書いたように)ああいうタイプの映画は遊園地に行ってジェットコースターに乗るようなものだという気がするので、ちと食傷気味。
 
大人の鑑賞に堪えうる人間ドラマ…あまりポリコレ三昧や苦労話三昧じゃなくて普通の人々のお話の映画。なんかそういうのないかしらねー?
 
…でしょうがないので結局うちでNetflixを見ることになる。ここ数週間ドラマThe Crownを見ていたので…一話完結の映画が見たい。というわけで見た映画。
 
英国中年男の2人がスペインを縦に車で旅する話(人間ドラマじゃないですけど)。
 
 
昔英国に住んでいた時に、欧州各国を車で2週間ほど移動しながら観光する旅を何度かやった。もう20年くらい前になる。スペインでは南部を東から西に2週間かけて横断した。そういう経験があるので、この映画もたぶん楽しめるだろうと思った。まぁノスタルジアだけで映画を見るのも悪くない。
 
主演はコメディアンのスティーブ・クーガンとロブ・ブライドン。一見ドキュメンタリー風ではあるもののおおまかな脚本があって演じているのだろう。2人の中年オヤジが車で旅をしてご飯を食べて喋るだけの映画なので筋はないようなもの。
 
この旅映画はシリーズもので、最初は英国国内、次がイタリア、今回3度目でスペインだそうだ。前の2作は見ていない。このシリーズを見るのは初めて。
 
 
★感想
これは旅漫才ですな。それにこれはスティーブ・クーガンとロブ・ブライドンのファンクラブ向けDVDからの映像みたいなものだと思う。お二人のコメディアンが好きなら(英国では良く知られたスター)彼らが何をやっても面白いだろうと思う。

2人とも全編誰かのモノマネばかりしてる。モノマネの場面はアドリブかな。モノマネされた人々は…ミック・ジャガー、マーロン・ブランド、デビッド・ボウイ、マイケル・ケイン、ロジャー・ムーア…他にもあったっけ?最初は面白いかなーと思うんだけれどだんだんダレてくる。ネタが切れるとマイケル・ケインばかりやってるし。

それにモノマネとは言っても顔芸と(人物達の)アクセントとか言い回しが似てる(確かに似てるけど)だけなので、元の人物と英語を解さなければ面白味もよくわからない。私もロジャー・ムーアはよく覚えていなかった。他の人のモノマネもそれなりに…「あ~たしかに~」程度なのでそんなにすごいわけでもない。どう見ても内輪ウケのレベルですな。それに同じようなネタ/モノマネを何度もやってるのでだんだん面白くなくなるのも問題。


出発は英国からレンジ・ローバーに乗りフェリーでスペインの北の港へ。そこから内陸を南下しグラナダへ。そして最後は西のジブラルタル。一旦解散してスティーブ・クーガンだけフェリーでモロッコへ。

二人の中年男がうだうだうだうだ喋っているだけだし、ぼんやりと流れるストーリーもどうでもいい内容なので、この映画はただスペインの景色とレストランでのご飯の様子を眺めるだけの映画。景色はとても綺麗なので個人的に昔スペインを車で旅した思い出として見るには十分楽しめたと思うけれど、映画としては結構退屈

出てきたご飯はモダンなレストランが多い。食材に気を使ってアートな器にちょこっと料理が乗っているような高級コースメニュー。あんまりおいしそうじゃないわね。

スペインならやっぱタパスをつまんでわいわいワインを飲んで、パエリアとかトルティージャ(オムレツ)とか豆とソーセージの煮込みとか…ああいう庶民のおおらかなご飯がいいな。サングリアもいいねぇ~。

結構退屈なんだけれど、たぶんイタリア編も見ると思います。