2017年5月24日水曜日

Casiopea - Black Joke (1979)



スリル、スピード、テクニック



Casiopea - Black Joke (1979)

Album:  Thunder Live
Release:  April 21, 1980
℗ 1980 Sony Music Direct(Japan)Inc.
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Album:  Casiopea
Release:  May 25, 1979
℗ 1979 Sony Music Direct(Japan)Inc.
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LIVE@ABC Hall Feb 8/9, 1980
野呂一生(Guitars--- 23
櫻井哲夫(Bass--- 22
向谷実(Keyboards--- 23
神保彰(Drums---20

 

まだまだ続くCasiopeaを聴く祭り。やっとSun Sunまで来た。

1つのバンドのアルバムをリリース順に聴いていくと、バンドの成長と変化がわかって面白い。Casiopeaのような上手いバンドもやっぱり変化、成長しているのね。

前回書いたCasiopea4つ打ち4分音符が多い」というのも、後になると変わってきますね。前回「ダサいリズム」と言ったのも…特に『Cross Point』あたりですかね。あのアルバムはなんだかリズムが同じ曲が多くてつまんない。

ところがHalleあたりまで聴いてくると色んなリズム出てくる。あの泣く子も黙る神保彰先生も昭和のリズムから抜けるのに時間がかかったんだろうかと思う。いや彼のキチッとカチッとしたリズムはCasiopeaの魅力のひとつだとわかっているんだけれど。


というわけでCasiopeaの前期全てのアルバムを聴いてきているのに、とり上げるのはまた彼らが若い頃。なんだろう…Casiopeaの若い頃の映像ってやっぱり感動するんですよ。才能溢れる若者達が、コントロールのきかない暴れ馬のように自由自在に音と遊ぶ様子が本当に楽しい。

Casiopeaは、後に日本のフュージョン界の大物になってライブを余裕でやってる様子も確かにいいんだけれど、一番感動するのは若い頃の映像。これは1980年。メンバーは22歳と23歳。神保先生は20歳ですひゃ~。

今回Casiopeaのアルバムを最初から聴いてきてまず手が止まったのはThunder Live。このアルバムはベースの音が大きい。いたるところでべクべク鳴ってる。ほーっと思って最初から聴きなおした。いいライブアルバムです。若い頃なのにすごいです。この映像もその時のライブから。

この曲Black Jokeはファースト・アルバムCasiopeaから。この曲もTime Limitと同じようにソロをメンバーで回して曲を進める。

・まずメインテーマ
・ギターとキーボードの掛け合い。野呂さんのギターが130から。
・その後にキーボードは200から。向谷さんのキーボードがいい。
234からギター。
・そしてまたキーボードが304から。これもいい。踊れる。
・そして336からメンバーそれぞれで短いパートを回して、
406から長いドラムソロ。若い神保さんすごいです。
610から長いベースソロ櫻井さん。大暴れ最高。
946からメインテーマへ。

曲はキッチリ全部を決めず構成だけ決めて即興のソロはノリで演奏しているんだろうかと思う。枠の範囲内なら何をやってもいいよ…ということなんだろうか。皆競争をする様に演奏してますね。ライブは化学反応。やっぱりこの頃のCasiopea の勢いはすごいと思います。本当に面白い。面白いし無茶苦茶かっこいいです。

向谷さんのキーボードが軽快ですごくいい。踊れる。それから櫻井さんのベースはパワーとノリで曲をぐいぐい押していくよう。技巧とか細かいことはあまり考えてないですよね。勢いのほうが印象に残る。だけどそれがいい。また踊らされる。この曲のソロは全員パワーで押し切ってるのがすごいです。

後の1985年あたりのCasiopeaは、楽曲もライブももっと綺麗に構成、構築されていくのだけれど、(どんなライブでも)ライブは少し荒いくらいのほうが面白いです。この頃のCasiopeaは若いエネルギーに溢れて本当にすごい。暴れ馬のようだ。Casiopeaはいいライブバンドだったんだなと改めて思います。



 

2017年5月23日火曜日

Casiopea – Time Limit (1979)



バンドは勢い。
若気の至り。



Casiopea – Time Limit (1979)
 
Album:  Casiopea
Release:  May 25, 1979
℗ 1979 Sony Music Direct(Japan)Inc.
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LIVE@六本木Pit Inn June 1, 1979
野呂一生(Guitars--- 22
櫻井哲夫(Bass--- 21
向谷実(Keyboards--- 22
佐々木隆(Drums---22



小綺麗な曲を書き始める前の若いカシオペア、少し汗臭いカシオペアの曲をとり上げよう。この曲はカシオペアのファースト・アルバムの1曲目ですが、これは歌謡メロフュージョンじゃないのよ。メンバー一人一人がソロを回しながら走るように曲が進む。櫻井さんのウデウデ唸るベースのグルーブがすごい。皆さんお若いんですよね。22歳と21歳。驚愕です。凄まじい。全員とてもかっこいい。ドラムは佐々木さん。野呂さんが可愛い。向谷さんの指が長くてとても綺麗。

実はカシオペアで一番好きな曲は「Time Limit」。この曲は踊れます。アルバムのスタジオ Ver. にはなんとあの Brecker Brothers も参加!おおっ!

 
カシオペアのアルバムを最初から聴き直す日々が続いております。今やっとDown Upbeatまできた。

ところでカシオペアってMake Up Cityあたりで一段落していたのかも。

10年前に聴いていた時も、そういえばよく聴いていたのはCasiopeaSuper Flight』『Make Up CityそれにライブのThunder LiveMint Jams。それからDVDで後のほうのアルバムの曲のライブVer.をよく見て聴いていた…。

今改めてアルバムでカシオペアのアルバムを聴くと楽曲に「あれ?」と思うものが多いのね。あれれ。カシオペアの曲ってあまりかっこよくないかも…ダサいかも。

最初にカシオペア及びJ-フュージョンを発見した時は舞い上がって「ひゃー上手い上手いすごいねー」などと感激したんだけど、いま楽曲…特にアルバムVer.を改めて聴くと首を傾げるような曲も多い。あれれそうだっけ?

 
「全盛期のカシオペアは昭和歌謡フュージョンだ…」というのは以前から思ってはいたけれど、最初の感激から時間が経ってサラの状態で聴くカシオペアはやはりかなり昭和っぽい。

メロディがはっきりしていて歌謡曲みたいなのは構わない。しかしリズムが単純な曲が多いのはどうもいけない。44拍子に4分音符がタン・タン・タン・タンと並ぶ単純4つ打ちの曲がすごく多い。いかにもライブで観客が手拍子をして喜びそうなリズム。それもまたいいところなんだろうし…それがカシオペアが昭和の日本で大いに売れた理由でもあるんだろうけど。

ところがアメリカに渡って『Eyes of The Mind』や『44』を出したあたりからちょっと音がお洒落になりすぎてエッジが無くなった。渡米して海外のノリを取り入れたら、今度は海外の大物のやるフュージョンには及ばない2流フュージョンの音になってしまった。外国っぽさがどうもこなれてない。ロンドンで録音した『Jive Jive』は音はいいのに楽曲は明らかにネタ切れで迷走っぽい。

それなのにライブをすればやっぱりかっこいい。そもそもフュージョンやジャズはアルバムよりもライブの方が面白いものだけれど、この頃(80年代前半)のカシオペアは特にそう。ライブ…この頃の彼らのミュージシャンシップは最高。だからこの頃のライブアルバムやライヴ映像はすごくいい。ミュージシャンとしてすごくかっこいい(衣装はダサい)。


…だからちょっと誤解していたのかも。私の好きなカシオペアの楽曲はたぶん初期の頃。荒々しくエネルギーに溢れた若気の至り。ライブは『Thunder Live』『Mint Jams。バンドとして脂の乗った80年代初期~中期のライブもいい。ライブならではのエネルギーがいい。ミュージシャンとして全員本当にすごい方々です。…そういうことを今回改めて知れたのはよかった。

歌謡フュージョン・カシオペアが多少ダサく聴こえるのはおそらく昭和のノリ。カッチリした4つ打ち4分音符のリズムにのる歌謡曲風メロディもとても昭和。そういう時代だからしょうがない。そのせいなのか実は全盛期のカシオペアは気持ちよく踊れる楽曲も少ない。

…あ…それでも今聴いてるDown Upbeat』はちょっといいかも。生っぽいな。


うだうだ書きましたけどあくまでも個人の意見。とにかくカシオペアはライブがいい。メンバーのバカテク、エネルギー。キッチリ・カッチリのリズムに歌謡曲メロディ、綺麗なギター、上品で軽快なキーボード…そこに突然割り込んでくるやたらファンキーで肉感的なベース。バンドは化学反応ですからね。綺麗で都会的で軽やかなな3人の音にやたら汗臭くてファンキーで元気なキレのいいベースが加わるとカシオペアサウンドになる。

私の好きなカシオペアは櫻井さんがいてこそだったのかもなぁ…と改めて思った。

この映像は1979年のライブ。メンバーは21歳と22歳だそうですが本当にすごいです。驚愕。バンドは勢い。無茶苦茶かっこいい。マジで惚れる しかしカシオペアはどうしてこういうグルーブのある曲をやり続けなかったんだろう…なぜこれをやった後で歌謡フュージョンになってしまったのよ…なぜなの野呂さん?



2017年5月19日金曜日

Casiopea – Domino Line (1981)



ンベンベスラップ大王サクライテツオ!



Casiopea – Domino Line (1981)

Album:  MINT JAMS (LIVE)←名盤
Release:  May 21, 1982
℗ 1982 Sony Music Direct(Japan)Inc.
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Album:  CROSS POINT
Release:  Oct 21, 1981
℗ 1981 Sony Music Direct(Japan)Inc.
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LIVE@築地中央会館 Feb 24, 1982
野呂一生(Guitars--- 25
櫻井哲夫(Bass--- 24
向谷実(Keyboards--- 25
神保彰(Drums---22
 

 
というわけで本田雅人さん界隈の次はカシオペア。カシオペアも10年程前に「海亀のJ-フュージョン振り返り発見マイブーム」が来た時に改めて拝聴。

まずは動画サイトで検索。ありがたいことにカシオペアはその頃(2007年の時点で廃盤になっていた)80年代初期の映像がネット上にかなりあがってました。早速色々と拝見。そして「Domino Line」にやられる。

うはーこれは…これはすごい…。

他にもいろいろと見た。映像の中のカシオペアのお兄さん方はとても若い。なんだか「あの頃」のファッションも懐かしい。ちょっといい。有名な79年・六本木Pit Inの映像とか「Mint Jams」の時の映像とか…ロンドンとか、変な衣装のライブとか…諸々のライブ映像。まーなんと素晴らしい。すっかりハマる。

CDは大人買い。まず(映像を見ていいなと思った)ベースとドラムが変わる時までのやつにしよう。DVDも集める。2007年当時には既に廃盤になってた映像作品Casiopea Againもアマゾンのマーケットプレイスで購入。素晴らしいものはとにかく手元に置いておきたい。欲求に駆られてコレクションは増える増える。そして聴く聴く聴く。海亀は何事も広く浅くしかハマらないんだけれど、カシオペアには暫くハマってました。2年ぐらいですかね。毎日よく聴いてた。
 
まぁそれでもハマり方が人より薄いので熱が冷めると聴かなくなっちゃうんですよ。そんなわけでカシオペアも今までずーっと7年以上聴いていなかった。今回カシオペアの事を書こうと思ったら直ぐにコレというのが出てこない。「カシオペアは歌謡フュージョンだからあんまり踊れないんだっけ…」「歌謡フュージョンになる前の最初の頃がいいんだよな」「やっぱりライブがいいかな…」などなど考えたらどの曲を選んでいいのかわからない。というわけで久しぶりにカシオペアのCDを取り出して最初から聴きなおしておさらいすることにした。
 
1枚目からのんびり聴き始めて今日で3日目、「THUNDER LIVEはやっぱいいなぁ…お、こんなところにこんな名曲があるじゃないか…アメリカ人とやるとなんか違う?…」うだうだ考えながらMint Jamsに到着。そしてDomino Lineに至る…。
 
228のドミノ倒しの次
サクライテツオのベースソロ開始っ243)!
んべんべンベンベンベうンベベんベんベッ! 
おおおおおおこれやこれやっ!                                
ぅひょ~これはすごい…\(^o^)

思わずソファーから立ち上がり踊り始める。リビングからキチンに移動してぐねぐね踊る踊る踊る。やはりこのベースソロは踊らずにはいられない。たまらんね。この曲はよく聴いたので細かいところもよく覚えている。ベースからドラムソロの間は問答無用で踊り狂う。毎回こうなる。何度聴いても飽きない。

ほー…この櫻井哲夫氏のベースソロはやっぱりヤバいね。何度聴いてもいい。コレが鳴り始めるともうじっとしていられないのよ。櫻井さんはきっとご本人がとてつもなくファンキーなのね。弾いてるお姿がファンキーだもの。リズムの取り方がファンキー。弾きながら踊っていらっしゃる。このお方はきっとダンスもお上手ですね。濃いわ 音も凄いがこの映像も凄いぞ。最初にこの映像を見た時は目が点。まーこんなパワフルでファンキーな方があの頃の日本にいらっしゃったとは…。

この曲もJ-フュージョンらしくカチッとキメキメで、元々はそれほど踊りやすい曲じゃないと思うんだけど、櫻井さんのベースが異様にファンキーで無理やり踊らされる。んべんべサクライテツオベース踊れや踊れ。元気がいいな。

このライブは81年だそうですが、もしこの映像や音を海亀が当時高校生の頃に見て聴いていたら、もしかしたらその後洋楽にハマることもなかったかもしれないなと思う。それぐらいかっこいい。中学1年の頃にプログレ・ゴダイゴを聴いて、そのままQueenを始めとする洋楽にハマって抜けられなくなったんですけど、この映像を当時見ていたらまた日本のバンドに戻ってきていたかも。ほんとにすごいねぇ、2006年ごろにこの映像を最初に見た時は衝撃でしたほんと。

というわけで数日前からカシオペアのアルバムを聴いてきて、どれにしようかな…どの曲から取り上げようかなぁと思っていたんですけど、Mint JamsDomino Lineでやっぱりぐねぐね踊っちゃったのでこれにします。ベースだけじゃなくてそれぞれみんなのソロもいい。

カシオペアの日本人優等生的完璧主義的正確さとか、技の細かい昭和歌謡フュージョン論とか、サクライ氏のファンク魂とか、実は向谷氏のキーボードが上品でいいとか、神保先生は22歳のこの頃は可愛いかったとか、スラップ・ギター「Galactic Funk」野呂さんは顔が聖徳太子とか…いろいろ書こうと思っていたんですけど、とりあえずまあいいや。まずはガチの4つ打ちDomino Line」を聴けっ!