2013年5月7日火曜日

NHK大河ドラマ「八重の桜」第18回「尚之助との旅」



小泉さん名演! 今回最後の慶喜公(小泉孝太郎)の場面でぜーんぶもってった。あれは誰もかなわない…。

今まで、フタゴコロ殿とか、面の皮が厚いとか、なんという特権階級の傲慢さとか、薄情だとか、恥知らずとか…、このラストショーグン様のあまりの薄情けぶりにあきれ果ててむしろ毎回面白がって喜んでいたのですが…。

このお方…実はあの細い肩に一人で全てを背負って、その重圧に押しつぶされそうになってたんですね。なんか…可哀想になっちゃった。

容保公(綾野剛)の前で、自分に言い聞かせるように「これが一番いいのだ…。」と、四白眼であっちの方向を見つめながら、ワインをがぶ飲みし、カステラをパクパク食べてたら……勢い余って気持ち悪くなっちゃったのね。うわーこのお方…今まであんなに薄情に振舞いながら、実は毎回毎回、事の重大さにうち震えていたんじゃないですか…まるで子羊のように…。なんか可哀想かも…。

この場面、かなりぐっときました。ちょっと泣けた。ほんと。慶喜さんてこんなキャラだったの? 史実も人となりも全く知らないんだけど、とにかく歴史的に見ても、どうして「大政奉還」なんてとんでもないことが出来ちゃったのか不思議だったんですよ。だって260年の歴史よ。260年の徳川の重みよ…。それをポーンと投げ出すなんてどういう神経…?というのが正直な印象だったわけで…。

実際の慶喜さんも、もしかしたら毎日毎日胃に穴が開くぐらいストレスを感じて、事あるごとにガクガクブルブル震えていたのかも…。この際ドラマとしては史実なんてどうでもいいですよね。これぐらい慶喜さんが悩んでいたと思うと…ちょっと胸にせまるものがありますよ、納得できるもの。ほんと。脚本も演出もほんとにすごいと思う。

というわけで今回も慶喜公が全部もってった。

今回の様子を見て「慶喜君…今まで薄情者のフタゴコロ野郎なんて散々ののしってゴメンネ…」と言いたくなった。小泉さんチョンマゲの似合ういい男なんだよな…。


さてそれ以外では…。

八重ちゃん(綾瀬はるか)夫婦の二人旅での尚之助君(長谷川博己)のうらなり青瓢箪ぶり(笑)。可愛い男の子達(後に二本松少年隊というらしい)と八重ちゃんの交流。尚之助君の出世。権八君(松重豊)は尚之助君がうちにいてくれると聞いて嬉しそう(笑)。

京都の会津藩では秋月さん(北村有起哉)の復帰。大蔵君(玉山鉄二)のロシアからの帰国。髪が増えて顔が険しくなってます。着物の下に白シャツを着てやる気満々です。

「ええじゃないか」騒動に巻き込まれた覚馬君(西島秀俊)を救う大垣屋清八(松方弘樹)。いきなりビシッとバシッと立ち回りの素早い松方さん。長州攻めで各藩が米を買い占めたので物価が上がり一般市民は苦しんでいるとのこと。皆世の中が変わることを望んでいるらしい。ところで覚馬君の髪の毛にはまだ慣れない。

薩摩の大山弥助さん(反町隆史)登場。横浜で壊れた銃を大量に買ったそう。直して使うそうです。戦争では銃の数を揃えた方がいいという論理。その直後に会津藩の覚馬君が状況の急展開を危惧して「長崎では新式や旧式にこだわらず銃を大量に買い揃えた方が良かったんじゃないか…」と反省してる。対比ですね。

薩長は戦争がしたくてイケイケ。薩摩は1000人もの兵を大阪に集めます。そんな頃、土佐は「慶喜に大政奉還をさせるから戦争はやりたくない」とのこと。

岩倉具視(小堺一機)と大久保利通(徳重聡)の密談。岩倉さんが黒い黒い…悪い奴です。飄々と怖い事を言って大男大久保君をドン引きさせてます。「慶喜を殺せ…容保を殺せ…これぐらい言ってもいいやろ…。錦の御旗?そんなもんないがな…作るのよ…でもしくじったら命はないな…」だって。犯罪じゃない…? よほど戦争がしたいんですね。怖いな。

慶喜公の心変わりを聞き、血管を額に浮き上がらせて、今までに無かったほど声を荒げる容保公。血管が切れそうです。将軍がいなくなったら会津はどうなる…。

そんなわけで薩長と岩倉さんは討幕イケイケムード。土佐は大政奉還を進めたい。慶喜公は大政奉還を受け入れるしかない。容保公は怒り心頭。ますます目が離せません。